SDGsに配慮した開発技術
SDGsに配慮したコア技術
省エネルギー技術
各種モーターをコントロール・最適化し消費電力を抑制
さまざまなモーターの特徴を生かし、ムダなく最大限のパフォーマンスを発揮するJUKI独自のチューニング技術により、消費電力を最適化する技術です。停止時に電源回路をシャットダウンし、稼動時にはすばやく再稼動させる回路設計など、多くの省エネ技術が集められています。
ドライ技術
縫製物の油染み防止・環境負荷低減のために、潤滑油を最大限微量化
高速回転する工業用ミシンに必要不可欠な潤滑油を最大限微量化し、面部をドライ化した技術です。ミシン稼動に最適な状態を探求したJUKIのオリジナル機構で、針棒には超硬質で部品を傷つけない独自のDLCコーティングを施し、半固体の油「JUKIグリス」を少量使用して磨耗を防ぎます。
鳥の巣防止・残短技術
糸摘み作業をなくし生地裏の縫い品質を向上
縫い始めに糸が鳥の巣状態になるのを防止し、縫い終わりの糸を極限まで短く切断する技術です。縫い始めに上糸を糸掴み装置で捕捉し、これを縫い終わりまでキープします。縫製完了後、通常の糸切り動作の後、残短用のメス機構で縫い終わりの上下糸、縫い始めの上糸を短く切断し、残糸は吸引します。
オペレーターに配慮した技術
使用時の快適さと環境負荷を低減する機能を搭載
工業用ミシンにおいては「人」が操作する装置のため、音・振動・ストレスフリー・糸や生地端のほこりを回収する装置など、疲れにくく、きれいな環境を維持する「人に優しい製品・装置」の開発に取り組んでいます。
2050年のカーボンニュートラルの達成に向けて、消費電力を抑える製品開発にも取り組んでおり、使用するさまざまなモーターの特徴を捉え、ムダなく最大限のパフォーマンスを発揮する回路設計を進めています。また、製品の「Reduce/Reuse」を行い、再生化による廃棄物削減に取り組んでいます。
JUKI SUSTAINABLE PRODUCTSの推進
「カーボンニュートラルの実現」やJUKIが掲げるSDGsのマテリアリティの達成のために、「JUKI SUSTAINABLEᅠPRODUCTS」認定制度を設けています。この制度は、「JUKIᅠECOᅠPRODUCTS」の38の環境アセスメントの評価に加え、22のサステナブルアセスメントにて評価し、社内基準を達成した製品を認定するものです。
Scope3におけるCO2排出の削減や資源ロスの削減、お客様の労働環境の改善など、さまざまな社会課題に、製品の機能や性能の面からこの解決に取り組んでいます。
「JUKI SUSTAINABLE PRODUCTS」マークデザインについて
JUKIの「j」をSDGsの17の開発目標の中のNo.8とNo.12のマークデザインカラーを用いてデザイン。
No.8「働きがいも経済成長も」とNo.12「つくる責任つかう責任」は、「JUKI Sustainable Products」が特に目指す目標項目です。この2つの達成への思いを込めて、「j」の文字にダイレクトにデザインしました。 さらに、消費電力△25%を達成した「ENERGY SAVING」マークは、ゴールドメダルをイメージし、目標を実現するJUKIの高い技術への自信と誇りを表現しています。
主なサステナブルアセスメント項目
SDGs項目 | 内容 | 具体例 |
---|---|---|
No.12
つくる責任、つかう責任 |
CO2排出削減への貢献 | 消費電力削減、材料の排出源単位削減 |
資源ロスへの貢献 | 消耗品ロス、衣料ロス、被縫製材料ロス | |
お客様の工場の技術革新支援 | 自動化、段取りレス | |
No.8
働きがいも、経済成長も |
お客様のより良い労働環境の構築 | 振動、騒音、発熱、発塵等の低減 |
誰でも活躍できる社会 | 障害があっても使える装置 |
ECO PRODUCTSの推進
JUKIでは、設計、製造、輸送、使用、リサイクル、廃棄までの各段階におけるライフサイクル全般にわたり、環境に配慮した製品づくりを行っています。「JUKI ECO PRODUCTS」は、環境に関する38項目のアセスメントを実施し、その基準をクリアした製品を認定する制度です。
「JUKI ECO PRODUCTS」マークデザインについて
「e・c・o」の文字を円グラフに見立て、シンボル化。
右に進むにつれて拡大していく“緑”の面積は、環境に配慮したJUKI製品をさらに増やして行く決意と、地球を緑あふれる、本来の姿に戻したいというJUKIの思いを表現しています。
主な環境アセスメント項目
材料・部品調達段階 | 製造・流通段階 | 使用段階 | リサイクル・廃棄段階 | |
---|---|---|---|---|
環境安全・保全性 | 有害物質の排除・削減 | 騒音・振動の低減 | 環境負荷物質の分離容易性 | |
省資源化 | 原材料の減量化 リサイクル材料の活用 |
長期使用性 | ||
省エネ化 | 輸送効率の向上 | 消費電力の削減 消耗剤の消費量削減 |
||
リサイクル性 | 再資源化 分離・分別容易性 |