技術開発における取り組み
お客様起点での現在、そして将来に向けた課題や、社会課題・技術進化を踏まえ、その解決を図る“リューションのための製品・サービス”の実現と提供に取り組んでいます。
事業を支える製品・システムの開発
工業用ミシン/システム
工業用ミシンは素材・縫製アイテムに適した“風合いの縫い目”を実現することを前提として開発を行っています。また、「人」が一日中操作する装置のため、ストレスフリーを目指した研究も日々続けています。
単体機、自動機を合わせ、約2,000機種を品揃えしており、モデルチェンジではお客様工場での段取り時間や脱技能につながるデジタル化への取り組みやメンテナンス性の向上、消費電力を抑える開発を進めています。また、搬送設備、管理システムの開発など、工場全体でのスマート化ニーズにお応えする取り組みを行っています。
家庭用ミシン
主要市場の日本、米州、欧州のマーケットの特長を捉えた製品開発を進めています。使用者目線での開発をモットーに、JUKIのお客様の特長である「本物の道具」にこだわるソーイング愛好家を意識した、縫いの確かさと操作性を向上させる開発を行っています。
産業装置/システム
実装工程や、その前後工程で使用する単体機の開発では電子部品の進化に即した品質向上と高速化の両面を達成する開発を行っています。また基板製造工場はオートメーション化が求められており、装置間の融合や工場全体をつなげ生産管理を行うシステム開発などを進めています。
グループ事業
受託した製品やユニットに応じた開発組織を組成し、異業種から受託した製品の開発を進めています。さまざまな分野で培ってきた開発力をベースに、生産技術部門と連携し、要求品質・機能を実現するための技術向上に努めています。
IoTプラットフォーム機器&システム
お客様に応じた自動化機器の開発やカスタマイズ、工場のスマート化のための搬送装置、管理システムの開発を進めています。また、IoTサービスの充実を図るため、各種システムの開発に取り組んでいます。
未来の事業を支える先端研究・先行開発
アライアンスによる技術導入と融合
工業用ミシン分野においては、名菱テクニカ社(三菱電機社の子会社)との統合による新会社(JUKIテクノソリューションズ)の設立やPEGASUS社とのアライアンスによる協同開発を進めています。
その他、専門技術を有する多くの企業や大学との産学連携など、積極的なコラボレーションにより、付加価値を高め、競争力と収益性を支える新たな製品・システム開発を進めています。
先端研究、先行開発
機能や技術面で競争優位性を確立していくために、事業・分野ごとの技術ロードマップを策定し、将来の製品に必要となる差別化技術や新技術、自動化・脱技能化・IoT対応といったスマート技術の実現に取り組んでいます。
技術開発面からのSDGsへの取り組み
工業用ミシンにおいては、「人」が操作する装置のため、音・振動によるストレスの低減や糸や生地端のほこりを回収する装置など、疲れにくく、きれいな環境を維持する「人に優しい製品・装置」の開発に取り組んでいます。
2050年のカーボンニュートラルの達成に向けては、消費電力を抑える製品開発を進めています。使用するさまざまなモーターの特徴を捉え、ムダなく最大限のパフォーマンスを発揮する回路設計を行っています。また、製品に使用される部品の材質・材料段階から、環境に配慮した研究開発を進めています。