製品開発を支える試験評価

JUKI製品の多くは生産財のため、世界中のどんな環境下でも安定して稼動することが求められています。
JUKIでは、強度や安全性、耐久性などに問題が発生しないように、3次元CADや最新の試験設備を使い、力、熱、振動、電磁放射など、いろいろな物理現象を仮想的に発生させて評価する試験を行っています。これらの試験を通じて、確かな品質と安全性を提供します。

電子顕微鏡での材料研究

電子顕微鏡(SEM)は、物質の微細構造を高分解能で観察する装置です。製品の壊れるメカニズム解明のため、破面解析や摩耗解析および材料物性等の表面形態、組織構造を観察し、製品に使用される材料の品質管理や研究開発に利用しています。

EPMAでの元素分析

電子プローブ顕微鏡(EPMA)は、微小領域の元素分析に用いられ、高分解能で元素組成を定量化するなど物質の特性や組成を評価する装置です。製品に使用される材料の品質管理などに利用しています。

ビッカース硬度計での硬さ試験

ビッカース硬度試験機は、物質の硬さを測定するための装置です。材料の強度と耐久性を評価し、設計・製造プロセス段階の最適化や不良品の検出などの品質保証に利用しています。

静電試験器を使ったテスト

身の回りでも発生する静電気による影響を受けて、製品が稼働中に壊れたり、誤作動を起こさないことを確認しています。静電気を発生させる設備を使い、良否判定試験を行っています。

加振機を活用しての振動試験

製品が動くときに発生する振動の影響を長期間受けた場合に、部品の破損や製品の故障につながる可能性があります。製品稼動時に想定されるさまざまな種類の振動を仮想的に長期間与え、影響の度合いを確認し、壊れにくい製品の開発を進めています。

製品梱包落下試験

工場出荷からお客様に届くまでを想定し、落下事故による製品破損を防ぐために、実際に落下衝撃を与える試験を実施し、製品を守る梱包方法を研究しています。

チップマウンタの耐久試験

チップマウンタには、ミクロン単位の精密さと、24時間止まることなく稼動する構造体の耐久性が求められています。長期間にわたる連続運転を試験的に行うことにより、長時間での機能・性能を保証しています。

工業用ミシン縫いテスト

縫製工場で使用される生地や糸、また縫製アイテムは多種多様にわたります。生地・糸・縫製条件がどのような組み合わせであっても、アイテム沿ったきれいな縫い目を実現するため、さまざまな縫いテストを行うことにより対応範囲を広げています。

半無響室での騒音評価

製品稼動時の稼働音を把握することで、稼働音の低減につなげ、騒音によるストレスの減少や快適な作業環境の構築につなげています。半無響室を利用することで、外部からの音や内壁面からの反射音の影響を受けずに、製品や機器の騒音の発生源や音響特性を高精度に計測・解析することができます。