操作パネルの大型タッチパネル化で作業効率を改善「エッジコントロールシーマー ＡＥ-２００ＡＮシリーズ」を新発売

ＪＵＫＩは、独自の生地端制御技術で、優美で高品質な合わせ縫いを実現する工業用ミシン エッジコントロールシーマーの最新機種「ＡＥ-２００ＡＮ」を７月１日より国内にて発売します。
エッジコントロールシーマーは、洋服の身頃やパーカーのフード部分など、２枚の生地の先端をセットするだけで、異なるカーブの縫い合わせを自動で行うミシンです。習熟を要する“異種曲線生地の合わせ縫い工程”を、ＪＵＫＩ独自のマニピュレーター布制御方式により経験が浅いオペレーターでも熟練者と同等の品質に仕上げることができ、また生産性も格段に向上できます。

当機は、設定値の変更を行う操作パネルの改善を図ったことにより、作業効率を向上させた製品です。
人の体の曲線に沿って立体的に仕上げる洋服などは、“異種曲線生地の合わせ縫い工程”が特に多く、設定値の変更が頻繁に発生します。操作パネルを単色表示からカラー表示に変更し、液晶部分を約６倍に拡大、操作もタッチパネル方式に変更しました。縫い形状の選択や針数設定が容易になり、直感的な操作で変更ができるようになりました。
さらに、マニピュレーターのアクティブプレッシャー化による押え圧と差動量の設定内容を容易に確認できるため、パターン変更時の工数軽減も実現しました。
また、ＵＳＢやコンパクトフラッシュなどの外部メディアの接続が可能になり、ミシン間のデータ移行も容易になりました。

当社は、品質と生産性を向上できる「エッジコントロールシーマー ＡＥ-２００ＡＮシリーズ」を拡販するとともに、生産ラインの改善や生産性の向上をトータルでサポートするラインソリューションをご提供してまいります。

*液晶画面の拡大　旧サイズ：30×57mm、新サイズ：88×117mm

特長

１.操作パネルの大型タッチパネル化

1. パネルの大型化・カラー液晶化・タッチ方式化により、縫い形状の選択や針数設定が容易になり、直感的な操作で変更できるようになりました。
2. 外部メディア（USB、コンパクトフラッシュ）へのデータ保存が可能で、ミシン間のデータのコピーや移動も容易にできます。
3. 左右の脇合わせ地縫い、背中心地縫いなど、異なる工程をサイクル機能を使用することで連続縫製ができます。

＊1サイクル15パターンまで、最大20サイクル保存できます。

２.JUKI独自の生地端制御技術

1. 高品質な合わせ縫いを実現します。異なるカーブの縫い合わせ、異素材の組み合わせ縫いも可能です。
2. 熟練者の高品質な縫い合わせを誰でも簡単に実現できるほか、生産性も大幅に向上します。
3. マニピュレーターのアクティブプレッシャー化により、操作パネル入力による上下マニピュレーター圧力/上差動送り量の数値制御を実現し、パターン変更時の作業者の工数を大幅に削減します。

３.生産性の向上

1. 婦人ジャケットの“山袖縫い（表地）”工程を、一般的な本縫いミシンでの縫製と比較すると、約２倍効率が向上します。(導入事例)
2. 紳士・婦人ジャケットの背中心地縫い、見返し付け地縫い、スカートの脇合わせ縫いやブラウスのピンタック縫いなど、多様な工程に使用できます。

*縫製条件により、生産性は異なります。

４.作業環境を向上させる多彩なオプション

下糸残量検知装置、微量押え上げ装置、スタッカーなど、生産性や品質を向上させる様々な装置やパーツをオプションとして用意しました。下糸残量検知装置は、ボビンの糸残り量が設定値に到達するとブザーで知らせます。オペレーターは下糸の残量を気にすることなく作業に専念できます。

発売日

海外 ２０２１年７月
日本 ２０２１年７月１日

希望小売価格「国内」完成品（消費税抜き）

エッジコントロールシーマー