【材料】
牛革:厚さ 約1.3㎜ 大きさ 約16㎝×12㎝
片面ハトメ:#300・・・1組(色:アンティークゴールド)
革ひも:牛ヌメ丸紐 直径1.5㎜ 50㎝
【必要な用具】
工作用紙(型紙用)、ポンチ5㎜(4.5㎜でも#300に対応)、ハトメ打ち具(#300)、ビニール板、ハンマー、目打ち、銀ペン、カッター、重し、定規、パンチマット、サイビノール(または木工用ボンド)、トコノール、ガラス板、ヘラ、紙やすり、綿棒、綿布(コバ磨き用)
押え:スムース押え(厚物用)・・・SL-700EX付属品
糸:フジックス/バッグ用ミシン糸#20
針:オルガン/DB×F2 太さ/#18
型紙を作ります。
厚紙でも作れますが、直角をとることが意外に難しいです。
工作用紙や方眼紙を使うと、カンタンに正確な製図ができます。
型紙寸法
工作用紙(または方眼紙※)に型紙寸法の通りに製図します。
※方眼紙の場合は製図後に厚紙にのりで貼ります。
製図した線に定規を沿わせて、カッターで正確に切りとります。
型紙が完成しました!
革の表面を銀面(ぎんめん)、裏面を床面(とこめん)と呼びます。
床面は毛羽立ちがあって、ぼそぼそしている革も多いので、毛羽立ちを押えてスベリをよくするために床面の処理をします。
床面処理に使うトコノールが銀面にできるだけつかないように(仮についても裁ち落とせるように)、革を型紙サイズに裁断する前の粗裁ち状態での処理がベストです。
型紙を革に重ねて、型紙のサイズ通りに裁断します。
一番下に敷くビニール板がない場合は、洋裁や工作用のカッターボードでもOKです。
ビニール板ごと回しながら裁断すると型紙がずれにくく、サイズ通りに裁断できます。
真っすぐに縫うために、目印となる縫い線を引きます。
太い糸を使って、3㎜以上の縫い目長さで縫うことが多いレザークラフトでは、ステッチが目立つので、真っすぐ縫うことがとても大切です。
胴(前)上部のコバを処理します。
コバの毛羽立ちを押えて、直角に近い断面の角をとって滑らかにするためにコバを処理します。
この部分は縫った後には処理ができないため、縫う前に処理します。
ゴムのりで2枚を貼り合わせます。
ゴムのりは丁寧にマスキングしながら、はみ出さないように2枚とも塗ります。
塗ってから手につかない程度(1,2分)に乾かしてから貼り合わせるとしっかり接着します。
いよいよミシンで仕立てます!
縫う前には、必ず本番の革で試し縫いをして、糸調子等に問題ないことを確認してください。
確認がおわったら、印をつけた縫い線に沿って、曲がらないようにゆっくり縫いましょう。
針:オルガン レザー用 DB×F2 #18
糸:フジックス バッグ用ミシン糸太タイプ #20
針目の長さ:3㎜
押え圧:「ふつう」~1目盛り「つよい」によった位置
スピード:ゆっくり
縫い始めと縫い終わりの糸をほつれて来ないように始末します。
レザークラフトの糸の始末方法は、ボンド処理とライターで焼く処理と2通りありますが、ここでは、ボンドを使って始末します。
四角をカッターでほんの少しカットします。
最初から角にRがついた型紙の場合、裁断も縫い合わせも大変ですが、小さなR(角丸)なら縫った後に少しカットする方法がカンタンです!
カットした後にコバを処理すればキレイなRになります。
周囲のコバを処理します。
コバを処理することで、縫い合わせの段差や、断面の角をとって周囲を滑らかに整えます。
仕上げに綿布で磨くとツヤが出て、完成度がグッと上がります。
ハトメをつけます。
ハトメには、両面ハトメと片面ハトメがありますが、ここでは片面ハトメを使用します。
(※両面ハトメと片面ハトメでは付け方が違うので、気をつけてください。)
ハトメを付けたら、革ひもを通して完成です♪