JUKIのものづくりへのこだわりを体現した職業用ミシン
ご家庭で使われるミシンは、現在ではコンピュータ化など大きな進化を遂げています。手軽に使えるようになったものの、各機能の自動化が進んでいるため、場合によっては自分の手で「縫っている」という楽しさが得られにくいということもあります。
JUKIは、正当な進化を取り入れつつ、ご家庭で使われるミシンが提供する「ソーイングの楽しさ」の可能性を、長年にわたり徹底追求しています。
その最たる製品が、JUKIの職業用ミシンです。
職業用ミシンとは、通常の家庭用ミシンに比べてパワーとスピードがあり、より縫い目の美しい直線専用ミシンのことで、主にパーソナルユースのソーイングレベルの高い方に長く愛用されています。
JUKIは1990年に、記念すべき職業用ミシンの初代機種『TL-90』を発売しました。
以降、JUKIの得意とする工業用ミシンのパワフルな縫いの安定感と、家庭用ミシンの手軽な操作性を取り入れながら、体の一部のように操れる道具であり続け、一貫してお客様に「縫いを楽しんでいただける」製品の開発に努めています。
JUKI TL-90
ミシン本体は静音性を追求し、アームカバーに至るまでアルミダイキャストフレーム。
工業用ミシンでも採用されている垂直全回転釜を使用し、高速運転でも安定した美しい縫い目としっかりした糸締まりが得られる。
SL-700EXでは、工業用と同じ縫いズレ・縫い伸び防止のフロート機能(微量押え上げ)搭載。厚物の段部乗り越え時にも便利。
自然な動作で縫いや糸切りが可能なフットコントローラー
こだわり続けた、使用者目線での機能や操作性への評価
2023年10月、JUKIの職業用ミシン『SL-700EX』がロングライフデザイン賞を受賞しました。
ロングライフデザイン賞は、長年にわたりスタンダードであり続ける力を持ち、これからも変わらずに存在し続けて欲しいデザインに贈られる賞です。
ライフスタイルやトレンドが日々変化する現代においても変わらない、工業用ミシンの技術を取り入れた堅牢なデザインと機能美。
そして家庭用ミシンの手軽な操作性も兼ね備えた『SL-700EX』は、多くのソーイング愛好家に愛され続けている、JUKI職業用ミシンの最高峰機種です。
審査委員による評価コメント
「ミシンと聞けばJUKIを思い出す。それくらい圧倒的なシェア率を誇りながらも、妥協しない製品の質は日本のモノづくりの底力を感じざるを得ない。JUKIのミシンがあることによって、日本の、特にアパレルの世界は格段に品質を上げているように思う。また、その品質の評価は日本国内だけに留まらず、世界まで響いているというから影響力がすごいのである。 このロングライフデザイン賞を獲得したことは、その品質もさることながら、長きにわたって愛されてきたモノ、そのもののデザインにおいても評価する意義があるということだ。色々なアクセサリーや余計なアナウンスを付けず、必要にして十分な機能を提供し続けているところに企業としての自信と覚悟を感じるのである。こういったデザインが今後も評価される世の中を目指していきたい。」
職業用ミシンは直線専用ミシンのため、それだけではプロフェッショナルなソーイング環境に制限がありました。
例えばボタン穴かがりに関しては、従来は家庭用ミシンを使わざるを得ませんでした。
そこで2023年6月、JUKI職業用ミシンに取り付けられる、世界初のコンピュータ式ボタンホール専用装置 『EB-1』を市場に投入。
EB-1はコンピュータ制御のため細かい設定ができ、設定後はスタートボタンを押すだけで美しいボタンホールを縫い上げます。
2024年10月、そのデザイン性、機能性と操作性が評価され、2024年度グッドデザイン賞を受賞するにいたりました。