生地にカンタンに縫いしろをつけるには?
ハリー先生
「こんにちは、ボビンちゃん、コマくん! 今日は何を作っているのかしら?」
コマくん
「ハリー先生、こんにちは!
いまね、ボビンちゃんが本を見ながら夏用のスカートを作ってるんだよ」
ボビンちゃん
「ハリー先生、週末にこのスカートを着てお出かけしたいんだけど、
まだ型紙を写し終わっただけなんです。どうすれば早く作れるのかな?」
ボビンちゃん、はりきってるわね!
それじゃあ今日はこの型紙に縫いしろを付ける方法を紹介するわね。
縫うまでの準備がとってもカンタンになるのよ!
わーい!がんばって作ります!
まず確認なのだけど、型紙は合い印や「わ」の印がかいてあるところも、ちゃんと写したかしら?確認してね。
型紙の名前や、生地の方向を示す矢印も入れておくと便利よ!
あっ! よく見たら写し忘れがたくさん!
急いでいるとすぐ忘れちゃうんだよね。
・・・はい、これで型紙が完成です!
わ~い!さっそく切って生地に乗せてみようよ!
ちょっと待って!
この後のひと工夫で、ミシンソーイングはとってもカンタンになるのよ!
えっ、そんな方法があるの?
教えて、ハリー先生!
それではまず、こういう目盛のついた定規を用意してね。
手芸のお店でもよく売っているわ。
方眼紙みたいにたくさん線が引いてあるわ。
そう、この線を使って型紙を切る前に縫いしろをつけてしまうのよ!
ボビンちゃん、本には何cmの縫いしろが必要って書いてあるかしら?
え~っと、まず脇の縫いしろは1.5cmね。
それじゃあ定規の1.5cmの線と型紙の脇の線を合わせて
縫いしろ線を引いてみましょう。
こうかな?・・・はい、まっすぐ引けました!
続いてウエストの縫いしろ線を引きましょう。
ウエストの縫いしろは何cmかしら?
1cmだから、定規の1の線を型紙に合わせて・・・
あれ?ウエストは線が曲がっていてうまくかけないな・・・
大丈夫だよ、そこはフリーハンドで適当にかいちゃおうよ!
だメェ~!! それじゃだめよ、コマくん。
そういうときは、こうやってペンと定規を少しずつ動かして、ゆっくり線を引いてみてね。
曲線でもきれいに縫いしろが付けられるわよ。
本当!ぴったり1cmの縫いしろがかけた!
最後はすその部分に縫いしろを付けましょう。
スカートのすその縫いしろは長めになっていることが多いわね。
このスカートには3cmの縫いしろをつけるのね。
線同士が離れていてちょっと難しいけど、
さっきと同じように曲線でかいて・・・できました!
あれ、ここの「わ」のところには線を引かないの?
「わ」のところは生地の山折りの部分に合わせるから、縫いしろは必要ないのよ。
こうして線をつないでおきましょう。
縫いしろの線にそって型紙を切って・・・
これで縫いしろ付きの型紙が完成ね!
この型紙にそって生地を切って、角や合印のような重要なところにだけ、チャコなどで印を入れておきましょう。
ぴったりの縫いしろが付いているから、もう縫いしろや出来上がりの縫い線をわざわざ引かなくても大丈夫よ!
そうか!1cmや1.5cmの線がミシンの針板にかいてあるから、
そこに生地を沿わせて縫えばいいんだね!
こんなにカンタンに生地が準備できちゃった!
生地もきれいに裁断できたから、ミシンで縫うのがもっと楽しくなりそう。
ハリー先生、ありがとうございました!