肩書き: ソーイング作家
活動拠点: 神奈川県相模原市
活動内容概要:手芸雑誌に作品を掲載。
「ミシンで作るものを… 手作りの楽しさを広めたい!!」との思いで、メーカーや出版社とタイアップして年に数回ワークショップを開催されています。
Facebook:加藤容子(Yoko Kato)
Instagram:yokokatope
ブログ:http://blog.goo.ne.jp/peitamama
活動・プロフィールなど 詳細はこちらをご覧ください。
《プロフィール》
洋裁学校を卒業後、オーダーメイドの縫製や洋裁教室の仕事をしながら服作りを勉強。
結婚後は子ども服や自分の普段着を作るように。現在はイベントや雑誌掲載などで活躍中!
《主な活動》
・手芸雑誌に作品を掲載。
・メーカー(JUKI本社その他生地メーカーなど)や出版社とタイアップして年に数回ワークショップを開催。
私が小さいころ、母は自宅でお教室のようなことを開いていました。
今でいうワークショップの先駆けのような感じですね。いつも私の家には手作り好きの仲間たちがいました。
ミシンにまつわることは母が教えて、仲間の中にキルトが得意な方がいるとその日はキルトを教えていたり、編み物が得意な方がいると編み物したりといつも何かを手作りして集まっていましたね。
そんな光景をいつも眺めていたので、いろんな手作りが身近にありました。
母が文化服装の出身で、家には職業用ミシンとロックミシンがおいてあったので、小さいころから服は母が作るのが当たり前の生活でした。ほかの子よりも体が少し大きかったので、既製服ではサイズが合わないことが多く、いつも欲しい服が見つかると、母に作ってもらっていました。昔から本当に欲しい服は作るっていうのが、体に染みついていますね。
そんな環境の中で育って、大学卒業後に本格的に服の勉強がしたくて、洋裁学校に通い始めたんです。
そこにいた先生たちは本当に楽しそうに服を作っていて、ルールにとらわれず自由に洋服を作る楽しさを学びました。
昼間は生徒として勉強しながら、夜はアルバイトとして洋裁学校が経営するブティックのオーダー服の縫子として働いて、あの頃は一日中洋服づくりに没頭していましたね。
数年後、キャリアを積んだ頃、初心者の教室や夜間部のアシスタントをして、生徒に教えるということを学びました。
昼間の初心者コースの担任を持たせてもらったこともありましたよ。
結婚後、洋裁学校の仕事を辞めて、しばらくは趣味の範囲で自分や家族の服を作って楽しんでいました。
妊娠中は生まれてくる子供のために新生児の服を作ったり、手作りで作った私のウェディングドレスの余り生地でお宮参りのドレスを作ったりもしていましたね。
出産後は子供たちを寝かしつけてからのソーイングの時間が息抜きでした。
ある日、子供服のソーイング本を見ていたら、ソーイングスタッフ募集の仕事を見つけて、これだったら在宅でできるかなと思い始めたんです。
たまたま編集の方が、私のブログを見てくださって、デザインも任されるようになって、次第にほかの雑誌からも声をかけていただくようになったことで、今の仕事に至っています。
ソーイング作家として活動していますが、本音をいうと私、洋裁おたくなんですよね。(笑)
雑誌社からの依頼で、企画に沿った服作りを提案したり、最近では、大人服を作った余り生地でお人形の服を作って生地の有効活用もして楽しんでいますが、ミシンに触れていないと息苦しくって、空気と同じミシンがないと生きていけない!(笑)
小物づくりをされる方は結構多いと思うんです。
でも服を作る方って実際少ない気がするんですよね。
パターンを引いたり、裁断するスペースがなかったり・・・そういうことがネックになってできないって思っていらっしゃる方も多いと思います。
でもそういうことを解消できるような服作りをもっと提案していきたいですね。
例えば子供服だとカットクロスを組み合わせでできるものや、大人服もそういう簡単な手法でできないかな~って。
洋服作りを苦手としている方のポイントを少しでも軽減してあげたいなっていつも感じますね。
実際作ってみると思っているよりも簡単だったり、達成感もあるので、是非チャレンジしてもらいたいです。
作ったパターンは素材を変えても楽しんでもらえるように心がけています。
素材にもこだわって、天然素材で味がでてくるようなリネンなどをみなさんに提案していますね。
手作りしたものって長く着たいですし、着れば着るほど味がでる服って素敵ですよね。
たいていの方がお子さんの通園・通学モノを作るためにミシンを購入されますが、コットンの袋物を作って終わりっていう方がほとんどだと思うんですね。
長くミシンと付き合ってきた私としては、もう一歩踏み出して直線だけでできるお子さんのスカートなど、簡単なものからチャレンジしてもらいたいですね。
私の子供も男の子ふたりなので、小さいころはよく兄弟コーデでシャツやパンツも作っていましたよ。
いまでもそれを覚えてくれていて、上のお兄ちゃんは欲しい服がないと「こういう服を作って」って言ってくれるのは凄く嬉しいです。
頼まれた息子用にメンズのガウチョパンツ作りました。
一つひとつの工程を大切に、縫ったらアイロンをかけることを大切にしています。生地とミシン目を整える気持ちで進めると、仕上がりが全然違いますよ!
ステッチをかけるとき、初心者の方はついつい針が落ちるところを見ている方が多いんです。
襟のトップステッチなど、ステッチがポイントになるようなところは、針ではなくて押さえの位置に合わせて縫うと特に綺麗に仕上がりますので試してみてください。
家庭用ミシン HZL-EX7
ボタンホールって最後の仕上げなので、今までは、「嫌な作業が最後に待っている・・・」「ここで失敗したら台無しになる・・・」、って思いながらとっても緊張するポイントだったんです。
「ボタンホールをするぞ!!」って覚悟して、戦闘モードでミシンと向かい合っていたのですが、今では一連の制作の流れにボタンホール縫いがあるので、意気込んで緊張するようなことはなくなりました。(笑)
ノンストレスですね。
ボタンによる押え上下
生地を手元で押さえながら手前のボタンで微妙な位置を調節できるので、いいですね。
わざわざ手を後ろに回さなくていいので、作業がスムーズです。
ワイドテーブル
とてもいいです。もっと大きくてもいいくらいですよ。
大人服だと重さがあるので、縫っている途中に重さで生地がもっていかれることがあるんです。
常時、このワイドテーブルはセットして使用していますね。
今までは奥まつりで手作業をしていたんです。特に夕方になるとお年頃のせいで縫い目をすくうのも大変で。(笑)
HZL-EX7を使用してからは、ガイドに沿わせながら縫うだけなのでとてもらくちんですね!
取材:2017年11月