お名前: 西尾 唱子さん
活動場所: 兵庫県
ミシン歴: 約40年
洋裁学校で足踏みミシンを使っていて、婦人服の仕立て方はそのときに習得しました。卒業後は、趣味で自分の服を作る程度でしたね。
その後、20年くらい婦人靴の加工業の仕事を家族全員でしてたんです。JUKIの工業用ミシンを使って。型おこして、靴を仕上げて…阪神淡路大震災を期に少しずつ仕事も減ってきたので、辞めました。
それから少し間が空いたんですけど、また何か作りたいなって思ってね。
昔から着物が好きで、たくさん持っていて…、でも最近は着物はあまり着ないでしょ。洋服に仕立て直したらどうかなーっと思って。それから始めたんです、リメイクを。それが5~6年前かな。仕上がった時の柄の表現が、また着物を着たときとは違ってとても素敵なんですよ。
最初は自分のために作っていたんですけどね、それを見た友達から口コミで広まっていって。お客さんから着物を預かって、スカートやチュニックやスーツなど婦人物はなんでも作りますよ。
本をみてもらって、こんなデザインがいいって言われたら、お客さんの体型に合わせて仮縫いもして、仕立てています。
友達のお母様の留袖をドレスに仕立てたこともありますよ。
友達のお母様もすごく喜んでくれて、友達もそれをお子さんの結婚式に2回着たっていうのを聞いて、すごく喜んでくれたんです。
着物よりドレスのほうが着心地も楽ちんで、でも見た目は着物着てるみたいやからね。
本に載っていないデザインがいいって言われた時は、製図から引いて作るんです。
お客様の体型に合わせて完全にフルオーダーで受けてます。
大阪の川西まで行って、そこに口コミで知った友達のまたその友達が来てくれて…
お客様と会ってから、まずは生地を選んでもらい体の採寸をして…、それから仮縫いをして仕上げるまで最低でも3回はお客様と会いますね。
仕上がりまでいつも1か月くらいはみてもらってます。
多いときだと一日に10人ほどお客様がきて、朝から晩まで1日中打ち合わせをするときもあるんですよ。
体型も色々なんでね、大変です。(笑)
反物でお預かりするときもあるんですよ。
着物は反物の幅が決まってるから、ふくよかな人はマチを入れたり広げたりしてデザインしています。
ほとんどは昔着ていた着物を解いて、それを洋服に仕立てるというのが私のスタイルです。
手元に糸切りボタン機能がついてるのがすごく魅力的に感じました。
今まではハサミで切ったり、糸を引き出してミシン本体についているメスで切ってたんですけど、この糸切ボタン機能はボタン一つで簡単でしょ!
しかも切った後に押えが自動で上がってくれるんで、すぐに生地が取り出せるのもいいですね。作業がはかどります。
※以下動画はEX7のものですが、DX5も同仕様です。
それと縫ってる途中で生地を回すときにミシンを止めると押えが微量に上がってくれるんで、カーブを縫うときとかわざわざ押えを上げなくてもいいから、カーブ縫いもスムーズに縫えて楽なんですよ。
例えばこれスーツなんですけど、ここのカーブを綺麗に出したいときに魅力的やったかな。
やっぱりデザインとして綺麗にこのラインを出したいんで、こういうときにとても便利です。
あとね、コンシールファスナー押え(オプション品)がすごく綺麗に仕上がるのでうれしいですね!
ファスナー押えの形状の溝にファスナーが綺麗に入って、従来のミシンよりも仕上がりが格別に違います。
押えの幅も細いから縫いやすいすよ。
ロックミシンで仕立てていたときに誤って生地をカットしてしまったことがあって、内蔵されている飾りステッチで、補修としてステッチを入れたこともありました。
それをワンポイントにして、活かしたこともありましたよ。(笑)
高価な着物をお預かりして作ってるんで、商品としての品質を保つためにもボタンホールの仕上がりは大事なんでね。
このミシンを購入した決め手がこのボタンホールでした。
※以下動画はEX7のものですが、DX5も同仕様です。
カーブ縫いのときに押えが上がってくれるのがいいですね。
綺麗にカーブを出したいときには、スムーズに縫えるので作業効率がとてもいいです。
※ピボット機能:
ミシンを止めたとき、針が下停止のまま押えを少し上げる設定ができます。
生地の角やカーブ部分の縫いに便利です。
再スタートしたときは押えが自動で下がりスムースに続けて縫えます。
この洋服を通じて、人との出会いがすごくあるのですよ。
家のほうにもたくさんお客様がきてくれて、友達の輪が広がりましたね。
このHZL-DX5と出会ったのもスーパー内のミシンの催事で森さん(東洋ミシンのスタッフの方)と出会って、5~6年前やったかな。
ちょうどこの着物のリメイクの仕事を始めようかな~と思ったときだったんです。
家庭用ミシンは何台か持っていたんですよ。でも久しぶりに出して使おうと思ったら使えなくてね。
それで通販で安いミシンを買ったんですよ。可愛いキャラクターが描かれてるミシンをね。(笑)
そしたらボタンホールしたら壊れたんですよ。
数か月しか使ってないのに。
その時に森さん(東洋ミシンのスタッフの方)に出会ったんです。
このHZL-DX5を買ってからは本格的に始めました。
もともと着物が着るのが好きで、この仕事をし始めてから着なくなった着物を友人からもらったり、着物が寄って来るようになりました。(笑)
縫い物をしてるときはストレス発散になりますよ。
お客様と話しているときも楽しくて、心待ちにして待っていてくださるので、納品時はとても喜んでくださってますよ。
一人の方に十数着作ったこともありますよ。
やっぱり愛着のある着物をまた洋服にして着れるっていうのが、嬉しいんでしょうね。
仮縫いして、試着補正をして仕上げているので、既製服とは違ってサイズもぴったりですしね。
頼まれて制作している合間にたくさんの生地の中から服を作ったりもするんです。
この手持ちの生地からどんなもの作ろうかな~なんて考えるのも楽しいですよ。
9~13号サイズをあらかじめ作って飾っていたら、友達が遊びに来てくれたときに、その服を見て気に入ってくれて、買ってくださったり。
ふくよかな人は既製服があわないんで、作ってほしいって言われて…。
でも着物の生地って、生地の幅が決まっているので苦労しますね。
この前もスカートと上着を頼まれ、身頃の中に継ぎ接ぎが目立つような作り方だとダメなんで、上着を作るのに苦労しましたね。
ダーツのように切り替えにして、デザインも工夫してます。
洋裁本には載ってないので、過去の経験から仕立ててます。
やっぱり出来上がる寸前が一番楽しいです。
今、お客様の中には教えて欲しいっていう方もいて、週に1回ほど着物のリメイクを教えてるんです。
興味があれば、経験なくても初心の方でもできますよ。
教えて欲しいって言って来てくれた生徒さんの内、3人が全く経験がなくて…簡単なものから始めたんですよ。
小物からでもできますしね。作りたいと思う気持ちが大事です。
お店の店頭販売だけじゃなく、主に兵庫県南部の黒田庄~上郡~神戸~清新のダイエーや、いろいろなスーパーでミシンの催事をしています。
取扱い商品は、低額商品から高額商品まで各種取り扱っております。
ミシンやソーイングの知識がなくても気軽に立ち寄っていただき、その場でミシンをご覧いただけるほか、一人一人の営業がサポートしますので、安心してください!
当社には、複数の営業と、専任の講師がいますので、商品の説明だけでなく、ミシンの使い方、ソーイングの仕方についても、遠慮なくご相談ください。
ご購入後、一度はご自宅へ訪問して、分からないことは丁寧にご説明させていただくほか、教室もあるので、ミシンの使い方・モノづくりの両面でサポートいたします。
またご希望があればミシン講習会は2~3名から開催しております。
アフターサービスも、広範囲で出張費無料の地域がありますし、ミシンだけじゃなく、生地や材料も取り揃えています。
ミシンの販売・修理だけでなく、ソーイングに関することでお困りのことは迅速にサポート致します。(東洋ミシンサービス様)
取材:2017年9月