お名前: 塚本朱音さん
活動場所: 愛知県
ミシン歴: 15年
もともと母はソーイングが好きで家に大きなミシンがあったのですが、私はどちらかというと縫い物は苦手でした。
たまたま雑貨屋さんで見たキルティング生地のソファーカバーがとても素敵で気に入って、「この生地で何か作りたい!!」って強く思いました。
あまりの可愛さにその生地を調べてみたら、テキスタイルデザイナーの伊藤尚美さん(Naomi Ito)の生地で、お店で見たものはNaomi Itoさんの生地を使用したソファーカバーがキルティングされていたんです。それを見て、私も影響されて最初に作ったのはベッドカバーでした。
Naomi Itoさんの生地と出会ったのがきっかけで、その生地で何かを作るのが楽しくて… Naomi Itoさんのサイトからレシピをダウンロードして自分のワンピースなども作りました。
始めたころは自分のものを作っていましたが、結婚後、子供が生まれてからは双子の娘のものばかり作っています。
通販で購入したコンパクトミシンをずっと使っていましたが、「全然このミシンは縫えないな」っていう時があって。
長時間使っていると釜が「ガチャンガチャン」って大きな音がして、何回もミシンショップイシカワさんのところに行って修理してもらっていたんです。
だんだん作りたいものが思うように縫えなくなってきて、いいミシンが欲しいなって思うようになりました。
その頃、帆布の生地でバッグがどうしても縫いたくなって、ミシンショップイシカワさんに相談しに行ったら、このHZL-DX5を紹介してもらったんです。
今まで使っていたミシンと全然違って、縫い始めもスムーズで、音も静かだったのが衝撃でしたね。
もうパワーが全然違いました。
今まではよく壊していたのですが、まだ一度も壊してないですよ。(笑)
今までのミシンは、ハサミで糸を切らなければいけないタイプのものでした。でも、このミシンになってからはボタン一つで糸切りができ、糸の無駄もなくなりました。
あらかじめボタンで設定しておけば、縫い始めの返し縫いを忘れることなくスムーズにスタートできます。
また作品の縫う箇所に合わせて、返し縫いと玉止めを使い分けています。
特に小物作品を作るときには、返し縫いだと縫いが重なって厚みがでるので、そういう時は、玉止めにしています。
今までは、マスキングテープを貼って、生地が食い込まないように工夫しながら縫っていました。Naomi Itoさんのお気に入りのカーゼ素材の生地端部分は特に薄くて、縫うのが大変で…。
このHZL-DX5は、レバー1つで簡単に針穴が丸穴に切り替わるので、薄いガーゼでも安心して縫えました。
そのほかにも薄いオーガンジー素材のリボンを縫い付けるときにもストレスなく縫えましたね。
ある時、レバーを戻し忘れて、パネル側のボタンが動かなくなって…。
壊れたと勘違いして、ミシンショップイシカワさんのところへ持って行っちゃいました(笑)
針折れしないように安心設計になっているんですね。
※スライド針板
手前のレバーを左に押すと、針穴が直線用の丸穴に切り替わります。ぬい始めの生地端が針穴にもぐり込むことなく、薄地も美しくぬえます。
かわいい糸を見つけて、このミシンカバーにステッチを入れました。
子供のピアニカケースやペットボトルホルダーを作るときにフロートモード機能を使用しました。縫いずれなくとても綺麗に縫えました。
※フロートモード:
押えを少し浮かせてぬう機能です。
キルティングやベルベットなど、縫いずれしやすいものをぬうときに使います。
自分のものより、今は誰かのために作りたくて、友人にワンピースを作ってプレゼントしました。普段は双子の娘のために学校に持って行くグッズなどいろいろと作っています。双子なので、いつも作るものは2個ずつ作りますね。
一個目よりも二個目のほうが、上手にできちゃって(笑)
娘たちに好きな色や好みの柄を聞いて、子供たちのために作るのはとてもやりがいもあって楽しいです。
最近は、スキルアップができるかなと思って、パターンレーベルの型紙や本を購入して、勉強中です。
最初のころはわからないことに直面すると母に聞いていましたが、今は知らない洋裁用語やわからないことがあると中断してインターネットで調べています。
また久しぶりに自分のワンピースを作っています。
お母さんって、自分の時間をもつことがなかなか難しいと思うんです。
子供のことや家事のこととか、常に時間に追われていて…。
最近のお母さんは働いている方も多いので、更に時間がないですよね…。
私は自分が集中する時間が欲しくて、ソーイングで誰かのために、また自分のために作るという時間がとても充実していて、それがあるから「毎日ちょっと幸せ」って感じられるので、そういう時間を皆さんにも味わってもらいたいですね。
時間に余裕がなくても「今日はここまでやるぞ!」って決めて、少しずつやれば必ず作品は完成します。完成したときの達成感や喜びはもう最高です!
たとえ、多少ほつれたり、縫い目が曲がったとしても、それもまた愛着がわいてきます。
まずは手縫いからでも「ちょっとやってみようかな」っていう気持ちが大事です。
そうするとだんだん欲が出てきて、今度はミシンで縫ってみようかなって必ず思いますよ。
自分の時間を大切にしてほしいと思います。
田んぼの中の小さな店ですが、店の前は四季折々の花で飾っています。
店内ではジャズなど聴きながらミシンを見て触れてお選び頂けます。
新しい商品を買うと慣れるまで不安ですよね!
当店ではお買い上げのお客様へ何回も無料で説明しています。
また、他店で直らなかったミシンや古いミシンでも修理しており、お客様に喜ばれている。これが当店の自慢です。(ミシンショップイシカワ様)
取材:2017年10月