手作りワールド

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ミシンキルトアートを目指す私にとって、
手足になってくれる優秀なミシンです!
作品の幅も広がり、可能性にワクワクしています♪

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お名前:  PAPPUS(吉田さき予)さん
お住まい: 大阪府
ミシン歴: 40年
ブログ:artquilt PAPPUS
Facebook: 吉田さき予
Instagram:artquilt_pappus

お客様の声
ミシンキルトアートを目指す私にとって、手足になってくれる優秀なミシンです!
作品の幅も広がり、可能性にワクワクしています♪

 このバラの秀作を見てください!サテンステッチがきれいに縫えて気に入っているんです。図鑑に載っているバラをモチーフに、和布を使ったアップリケで描きました。
 EX7で「縫い目の幅ダイヤル」をくるくる回して、サテンステッチの幅をなめらかに変えながらミシン針がまるで絵筆の様に描けます。手の感覚で操作するので、自然な感じのラインに仕上がります。
このステッチを「アウトラインステッチ(キルトステッチ39番)」と組み合わせて縫うと表現がさらに広がります。ニット用直線ステッチよりも太く、存在感のあるステッチになります。
 もともと絵を描くことが好きだったので、このミシンでは色鉛筆で濃淡をつけるようにステッチできるのが気に入っています。今後も沢山の絵をミシンで描こうと思います。

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なめらかな幅の変化で強弱のついたサテンステッチのライン

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マーキングシートMSという不織布を使い、下絵を描いた上から一度ステッチし、シートを破りとってからさらにステッチを重ねて葉脈のような模様を描いている

 EX7ではないですが、同じJUKIミシンのQVPというロングアームミシンも使用しています。今のお気に入りは、ルーラー定規で円を描くこと。高さのある押えに定規を当てて縫います。いままでのミシンでは、フリーモーションで円を描くのは難しかったのですが、一気にきれいな丸を描くことができて楽しいです。
 もともと円をきれいに描くのには自信があったのですが、フリーモーションで円を描くのは難しいんです。指先の感覚で、何度か行ったり戻ったりしながらゆっくり描いていました。でも、ルーラーがあれば一度で一気にきれいな円が描けるんです。今は、丸を練習中なので、これから他の形のルーラーにも挑戦したいです。

ソーイングを始めたきっかけは?

 私は今は大阪に住んでいますが、生まれたのは東京です。
父がデザイナーをしており、婦人服のサンプル制作現場が私の子供のころからの遊び場でした。洋服の生地の端切れや、装苑などの雑誌もたくさん揃っている中で育ちました。周りの人に教わって端切れでお花やお人形の服を作ったり、布と糸が遊び道具でした。その頃は洋服とは別の道に進みたいと思っていたはずなのに、やはり心のどこかに思いがあったのでしょうか、結局、洋裁学校に進んで本格的に洋服について学ぶことになりました。
 日舞や花道の道にと期待していた母からの反対を押し切って洋裁学校へ進んだので、ミシンは叔母からの中古品でした。そのため、使っているうちにカムが壊れて動かなくなってしまいました。私は、壊れたミシンにストレスを感じながら、それでも友人達に助けられ、何とか卒業しました。洋裁、ミシンには私は向かないと思っていました。
 その後結婚し、やっぱりどうしてもミシンが欲しい!と思って夫にJUKIさんの工業用ミシンを買ってもらいました。
 何と、楽しくて毎日毎日ミシンをかけていました。オリジナルの子供服を作ったりして、イベントなどに出店したこともあります。私はミシンにむいていました!

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どのようにソーイングを楽しんでいますか?

 夫の転勤に伴い大阪に引っ越し、最初はお友達もいなかったのですが、子供の幼稚園のお母さんたちを集めて、入園グッズなどの手作り教室を開くようになりました。
東京にいた頃、ホビーラホビーレという手芸店でパッチワークの店頭講習の経験が役にたちました。その頃はパッチワークの書籍は数少ない時代でしたので、銀座の洋書屋さんで見つけたパターン集を参考にカリキュラムを組んで講習をしていました。今思えばすごい度胸、無謀でしたよね!

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 こうしたコミュニティ作りの経験があったので、自分の教室を持ちながら日本手芸普及協会のハンドキルト養成講座に通って指導員の資格も取得しました。その後、第1期ミシンキルト講師養成講座も受け、ミシンキルト指導員の資格も取得しました。現在は自宅教室と、EX7を紹介してくれた田中ミシン修理工房(プレジャーストア)での教室やカルチャーセンターなどで講習をさせて頂いています。

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パッチワーク教室を開いたおかけで、大阪の地にも馴染むことができ、趣味があることで人が自然と集まることが実感できました。沢山の人の笑顔と優しさにも触れる事が出来ました。芸は身を助ける、と言いますが本当ですね。見ず知らずの土地でもコミュニティに通じられて、好きな縫い物をやっていて良かった、ミシンとパッチワークがつないでくれた縁だと思っています。

私のブランド「PAPPUS」とは、たんぽぽの綿毛の意味です。東京から大阪へ綿毛のように飛んできて、花を咲かせるイメージを重ねています。

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ブルーの丸を連ねたキルトは2013年に日本キルトの銅賞を受賞!

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EX7が家に来て最初につくったエプロン。もともと料理は得意なのですが、これを見せたくてお料理教室に行ってしまいました。

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EX7のどんな機能を使っていますか?

 私にとってEX7は、もう5、6台目のミシンになるでしょうか。
このミシンを買ったのは1年前くらいですが、実はその前に他社の同じグレードのミシンを買ったばかりでした。送りの仕組みが良さそうと思って買ったのですが、使っていると細かい部分で出来ないことがあるのが気になってきたんです。ミシンキルトは色々とやりたいことが出てくるのですね。
 そんな時にEX7を見たら、なんとそのミシンを上回る機能があったんです。同じような機能なんですが、微妙に少しずつ上回っていて「ここがこうだったらいいのに!」と思っていた機能があったのです!

【針基線の細かさ】

 例えば、針基線の細かさです。針基線とは、直線縫いのときに縫い目の幅ダイヤルを回すことで針の位置を左右に移動できる機能です。JUKIのEX7では細かく37の位置に移動できます。これは他社の同じグレードのミシンにはない細かさです。

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【縫い目調節がダイヤル式】

 あと、冒頭でもご紹介しましたが、縫い目の幅ダイヤルが飛び出ていて指で回せるところもいいですね。ボタン式では、縫いながらボタンを押して幅を変えるのは難しく、縫い目がガタガタになってしまうんです。ダイヤル式では滑らかに変更できます。
 先にこっちを知っていたら・・・!と後悔し、追加で購入することは勿体無いと思いましが、やはり縫ってしまったら欲しくなり、EX7を買ってしまいました。このミシンは、今までミシンをこだわって使ってきた人が、その違いや良さに気が付いて気に入り、評価してくれるミシンだと思います。他の人とはミシン選びのポイントが違う、ミシン選びには自分なりのこだわりがある、という人こそぜひ使ってみてください。細かい使い方やソフト面で違いを感じられると思います。

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【縫い始めのスピード調節】

 JUKIのミシンは工業用に長けているからでしょうか、縫い始めに力があり、ダッとスピード感のある直線が好きですね。

【ピボット機能】

あとはピボット機能です。アップリケを縫うときには曲線が多いので、この機能は欠かせません。
※ピボット機能:
ミシンを止めたとき、針が下停止のまま押えを少し上げる設定ができます。
生地の角やカーブ部分の縫いに便利です。
再スタートしたときは押えが自動で下がりスムースに続けて縫えます。

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【押え圧調節】

 私のキルトは和布に芯地を貼って使うことも多いので、場所によって厚みが違うんです。細かく押え圧を変更しながら縫えるところも気に入っています。

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【各種ダイヤル】

 糸調子もダイヤルで変更できたり、昔から使ってきたミシンに操作感が近くて、自然に使えるようになっています。ボタン式になっているミシンも多いですが、EX7のダイヤル式のほうが私の感覚には合っていますね。

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【多様な同梱押え】

【フットコントローラー フットスイッチ機能】

 フットコントローラーのかかと側が踏めるフットスイッチ機能もよく使っています。ピーシングをするときは玉止め縫い設定、アップリケのときは針上下設定、糸を切らずに縫いたいときは返し縫い設定にしたりといつも切り換えて使っています。オプション画面から簡単に切り替えられますよ。

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ソーイングを始めようとしている方へメッセージをお願いします

とにかく、ミシンは楽しいということをお伝えしたいです。
縫い方の基本を覚えるまではちょっとガマンが必要かも知れません。けれども覚えてしまえば後は楽しい自分の表現の手足になってくれます。ミシンはパワフルで手縫いよりも素材を選ばないし、これからもどんどん新しいものが開発されていき、未知なる可能性があります。これは自分の持っているミシンも日々古くなっていくことでもあり、ちょっと悔しいような思いもあります。けれど、また新しいミシンが発売され、新しい表現が見つかるはずです。車と一緒で、日々進化していける表現手段なんですね。
 私は近所にある靭(うつぼ)公園によく散歩に行きます。今はバラが咲き誇ってとてもきれいな季節です。公園のそばにはものづくりが好きな若者が集まってカフェを開いていたり、洋服などの布製品やアクセサリーを売っていて交流を持つことができます。ソーイングを楽しんでいるからこそ、そうしたクリエイターの皆さんとの交流が刺激になっています。
 ミシンは使ってなんぼです! 仕舞いっぱなしにしていてもダメですよ、持っている人はぜひ、まずは出して使ってみて、手作りの楽しさを改めて味わって欲しいと思います。

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販売店からひとこと

 吉田様はキルトの先生として長年活動されていて、私たちの店舗でもキルト教室を開いてくださっています。月に3回、キルト講師の資格取得コースから手軽な1日コースまで内容も多彩です。
 今まで、私たちのお店には、先生という方の来店は少なく、個人で使われる方がほとんどであったため、お店としても、お客様が考えておられる縫いに対するこだわりが、ミシンのどの機能で対応されているのか、的確にお伝えすることができませんでした。
 吉田様から、先生ならではの視点で、縫いや操作にこだわるポイントや要望が、ミシンのどの機能で実現できるのかを教えていただけるようになったので、他のお客様がお困りのことやお望みのことが、どの機能で解決、或いは満足できるのかを教えられるようになりました。大変感謝しています。
 弊社は販売後も安心して使っていただけるように、販売後のサポートを重視しています。当店で買っていただいたミシンは保証期間後でも電話一本で対応させていただいています。豊富な専門知識で、これからも先生の活動をバックアップさせていただきます。(田中ミシン修理工房(プレジャーストア):福井様)

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取材:2017年5月