≪お客様プロフィール≫
お名前: 戸田みどり様
お住まい: 千葉県四街道市
ミシン歴: 42年
ホームページ :http://midoka-bag.com/shop/
Facebook: アトリエ・キルト・m
もともと母が銀座のデパートのオーダー服などを作っていたので、小さい頃から家に素敵な生地がたくさんありました。
大人になってハンドキルトを始め、ミシンキルト講師の認定を受けるのをきっかけにミシンを使い始めました。
今では短時間で出来て、厚地も縫えるミシンを使って作品を作っています。
現在はバッグをメインで作っていて、雑誌や本にも掲載されています。自宅にある店舗「アトリエ・キルト・M」やminneで販売したり、セレクトショップなどに卸しています。
本になった畳へりバッグも7-8年前から作っています。畳のへりに使われる厚くて硬い素材なのですが、ミシンなら簡単にきれいに縫えます。年を取るにつれて目が見えにくくなったり手に力が入らなくなってきますが、ミシンで縫うならそんなことを気にせずに作品作りに没頭できます。
EX7はかざり縫いもたくさんの種類が入っているので、最近はバッグの部分にかざり縫いを入れて仕上げています。バッグは直線で真っ直ぐ縫うことが多いんですが、生地によってはちょっと曲がって見えてしまうことがあります。そんな箇所でもかざり縫いを入れてあげると素敵になるし、真っ直ぐに見えないところもごまかしがきくというか(笑)。波のような模様の「かざり模様1 65番」をよく使います。
バッグはしっかりした生地を使って仕立てるし、縫い代が重なってどんどん厚くなっていくので、とにかく厚物を縫えるミシンを求めていました。
EX7は厚地に強いところも気に入っています。この前に使っていたFQ65というミシンから、厚地に対してさらに進化したことが実感できます。FQ65も気に入ってずっと使っていたのですが、使っているうちに「あれ?」と思うことがあったんです。今思えば使いすぎだったのかも知れませんが(笑)、途中で厚地の部分の縫いに耐えられなくなってきてしまったんです。
EX7に替えてからは、より厚地の部分縫いや段差の乗り越えに強くなったような気がします。確実に1針1針縫ってくれるし、しかも縫うときの音も静かなんです。より良くなったのが実感できますね。
職業用ミシンはパワフルだけれどフリーアームになりません。なのでフリーアームにできる一般的なタイプの厚物に強いミシンが欲しかったんです。
バッグの口を表から一周ぐるっと縫いたい時などに重宝しています。
持ち手のところは木のパーツを使ったりして高さがあるんですが、そこを避けて縫うのにファスナー押えがけっこう使えますね。
EX7では手元のボタンで押えが上下できるのも気に入っています。
ピボット機能も、厚地のちょっと直したい時に便利です。縫ってきてミシンを止めたときにちょっと生地の重なりを直してから縫いたいときに便利に使っています。普通のミシンでは止めると押えが下がったままですが、これは押えが自動で上がってくれるので、直線縫いの途中でも生地を揃え直すのに便利ですね。
※ピボット機能:
ミシンを止めたとき、針が下停止のまま押えを少し上げる設定ができます。
生地の角やカーブ部分の縫いに便利です。
再スタートしたときは押えが自動で下がりスムースに続けて縫えます。
生徒さんには自動返し縫い糸切りが好評です。まずは何も説明しないで私がやって見せるんですよ。機能をオンにしてから縫って行って、返し縫いボタンを押して、ってね。そうすれば返し縫いも糸切りもミシンが自動でやって、押えも上げてくれるんです。特に説明しなくても生徒さんは直感で分かってくれるようで、次からどんどん使いこなしてもらっています。
母は、特にボタンホールがきれいに仕上がるのが気に入っています。以前は「ボタンの付いてない服なら作ってあげるわよ」と言っていたのが、今では「ボタン付きの服でもOKよ、いくつ付けようか?!」とオーダーを催促されるんですよ。ボタンホールがきれいに仕上がる、それだけでも手作りの楽しみの幅が広がるんですよね。
最近、私の教室の生徒さんになった方で、60代後半まで手作りとは無縁の生活だったのに、突然「何でもいいから手作りしてみたい」と思われて、ミシンを衝動買いされた方がいらっしゃいます。手芸に触れたこともなくて、ミシンを何に使いたいかも分からなかったのに、ミシンを買えば何か出来るだろうと思われたんですって。その情熱を持って手作りを教えてくれる先生を探しに来られて、私のお店に来てくださったんです。
それからは短期間で上達されて、本当にびっくりするくらいです。月に2回がベースの教室にも月に4回来られています。こんなに情熱が持てるって素晴らしいなと、手作りの喜びを分けてあげられるのが幸せに感じています。本当に幸せそうな生徒さんを見て、出会いや縁って大切なんだなと改めて思っています。
現在ではホビーショーなどのイベントやインターネットで色々な手芸好きの方と繋がることができますね。情報が様々なところから入ってきます。
手作りの喜びを知る人たちと出会いがあること、出会いが大事だと、こんな出会いを大切にしていきたいです。ミシンという道具が、人と人とをつないでくれるんですね。
ご自宅の敷地内にある店舗兼アトリエ
素敵な作品や素材がいっぱいに並ぶ店内
取材:2016年10月