行政経産省方針、JIS法違反罰金100倍に日経,〔17・12・27(5)〕
経済産業省は、製造業で検査不正が相次いでいることを受け、不正の防止強化に向けてJIS法を見直す作業が進んでいる。違反企業に科す罰金を今の100倍の1億円に引き上げ、企業の管理体制の不備も罰則対象につなげる。企業の意識改革を促し、日本のものづくりの信頼回復につなげる。
規格関連JIS L 1923:繊維製品の防透け性評価方法経産省HP,〔17・12・20〕
淡色や薄手の生地を使用したブラウスやパンツ、水着といった衣類などの透けにくさについて、客観的な評価を可能とする試験方法及び評価基準が制定された。
素材日本のシルク復活へ繊研,〔17・12・1(1)〕
熊本県のあつまるホールディングスは、最先端技術を備えた周年無菌養蚕工場「NSP山鹿工場」を建設し、新しい養蚕事業への挑戦を開始した。クラス1万のクリーンレベルを持ち、環境管理と人工飼料の自動給餌により年に24回も蚕を飼育することができる(通常は3~5回)。5月より試験操業を開始し、1~2年以内に年50トンの生産を見込む。
アパレル国内縫製業 新技能実習制度スタート繊維ニュース,〔17・11・7(1)〕
「外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律」が1日に施行され、新外国人技能実習制度がスタートした。実習生保護の強化などが図られると同時に、優良な受け入れ先には実習期間の延長(最大2年)といった拡充も取られている。一方で、実習生を受け入れてきた縫製業界からは「現実は厳しい」とため息が漏れてくる。ここでは、新たな枠組みの陰で何が起こっているのか、を紹介している。
アパレル無人縫製工場稼働へ繊維ニュース,〔17・11・20(1)〕
「アディダス」などのOEMを手掛ける中国の蘇州天源服装は、米国にTシャツの縫製工場を設ける。安い人件費を求めて東南アジアへ進出するのではなく米国を選んだ背景には、無人縫製技術の確立がある。繊維製品製造のこれまでの常識を根底から覆すかもしれない新技術である。導入する無人縫製システムを開発したのは、米ソフトウエア・オートメーション(SA)社。目の代わりにカメラとセンサーを、腕と手の代わりにロボットを使って縫う。
アパレルサスティナブルに踏み出したハイファッション繊研,〔17・12・6(1)〕
18年春夏デザイナーコレクションでは、時代の節目を感じることがいくつかあった、一つは、ハイファッションを提供する企業がサスティナブル(持続可能な)をアピールする時代になったということ、ラグジュアリーな物作りだけでなく、環境に優しい企業姿勢を鮮明にすることが生活者の共感につながる。ハイファッションとサスティナブルは対立項目ではなく共存すべき項目。そんな姿勢を明確にするべき時代を迎えている。
流通服はどこで売られているのか?衣料市場構造編繊研,〔17・11・10(13)〕
10月27日付の衣料消費市場編に続き、ファッションはどこで売られているのか、販路別の過去10年の変化を掲載。繊研新聞社推定による衣料の市場規模は2016年:9兆6500億円でほぼ10年前と同じ水準まで回復。販路別シェアは専門店、通信販売が拡大する一方、百貨店、量販店が大きくシェアを落としている。
流通広がるICタグ繊研,〔17・12・4(1)〕
ICタグはアパレル業界で標準装備になりそう。店舗や倉庫で在庫管理の効率化を目的に、世界有力小売業の本格導入が相次ぐ。ICタグを通じて集めたビッグデータの分析を積み重ねると、最適な在庫・発注量等の予測精度が上昇。
流通変わる服への価値へ先見性が大事繊研,〔17・12・28(8)〕
20代前半の若い層や新客をとらえている個店で共通するのは「提案力と柔軟性」「出会いを大切にする姿勢」「インスタグラム発信」。スマートフォンを持って洋服購買を簡単・便利・安価に済ませられるようになり、「SNS(交流サイト)発信」を毎日可能な限り発信し、客との「近い距離」を意識する。デジタル化の進む社会への反動として「信頼できる人に出会い、その人から買う」感覚も強まっている。
消費改正民法20年4月施行日経(夕),〔17・12・15(3)〕
政府は企業や消費者の契約ルールを定める債権関係規定(債権法)に関する改正民法を2020年4月1日に施行すると決めた。民法制定以来、約120年ぶりに債権部分を抜本的に見直す。インターネット取引の普及など時代の変化に対応し、消費者保護を重視した。改正は約200項目に及び、周知を図る。
健康・快適性車いす利用者向け紳士スーツ共同研究繊研,〔17・12・20(3)〕
文化服装学院の文化・服装形態機能研究所は、オンワード樫山と産学協同で、車いす利用者向け紳士スーツの開発に取り組んでいる。開発のこれまでの経緯を紹介する。オンワードは、この紳士スーツをイージーオーダーの選択肢の一つとすることも含めて技術の確立を目指す。
品質管理洗濯表示ラベルQRコード化繊研,〔17・11・13(6)〕
アパレルや生産向上向けソフト開発のアベイルは、衣料品の洗濯ラベルを利用した「IoTタグシステム」を開発、来年4月からサービスを開始する。洗濯表示は、デメリット、アテンションタグや商品説明タグなども複数付けられているが、購入時には破棄されることが多い。これらの情報をQRコード化することで、大幅なコスト削減と取り付け不良、物理的なコスト削減、クリーニング事故の軽減も期待でき、購入者の満足度と販売促進に繋げられ、発展性も示唆した。