規格関連
繊維産業に関するISO国際標準の世界の動向と我が国の取り組み田澤壽,繊学誌,68(12),〔12・12〕p375~381

ISO/TC38(繊維担当技術委員会)の国際幹事である筆者がISO国際標準の有益性、仕組み、繊維部門TC38の歩み、TC38の現状、ISO標準開発作成までの手順、世界各国の取り組み、日本の取り組み、標準とビジネスモデルについて詳細に紹介した。改正労働契約法、13年4月施行 日経,〔12・9・24(15)〕 契約社員やパートタイマーなどの雇用安定を促す改正労働契約法が13年4月に施工する予定。同じ職場で5年を超えて働く人を対象に、本人が希望すれば正社員と同じように無期限に切り替えられる。

素材
引っ張るだけでファスナー開く繊維ニュース,〔12・11・6(4)〕

YKKファスニングプロダクツ販売は世界初の「簡易分離ファスナー」の本格販売を開始した。これはエレメント(務歯)を左右に引っ張るだけで簡単にスライダーから外れ、ファスナーを開けることができる。服を素早く脱ぎたいときや、手の届きにくい所に使用したいときに開き操作が容易になる。スポーツアパレルや高齢者向け衣服など、新たな分野に向けて販促していく。

素材
衣服で発電可能に繊研,〔12・12・3(2)〕

福井県工業技術センターはこのほど、県内企業や太陽電池製造のスフェラーパワー(京都市)と共同で、球状電池を並べた糸の製造技術を開発し、その糸を練り込んだ薄くて柔らかい織物を世界で初めて開発したと発表した。軽くて軟らかい特性を生かせばドーム型屋根や衣服への導入が可能で、2015年度での実用化を目指す。太陽電池テキスタイルは、県工業技術センターが開発した導電糸2本の間に直径1.2ミリの球状太陽電池を糸状に接着加工し、これをよこ糸として織り込んだ織物。

アパレル
アパレルパーツメーカー 東南アジア事業が好調繊研,〔12・11・13(1)〕

アパレルパーツメーカーの東南アジア事業が好調に推移している。日系から欧米までアパレルの生産移動が活発化し、加速するチャイナプラスワンの動きに対応するため、各社ともベトナム、タイをベースに東南アジア全域をにらんだビジネスを組み立て、この1年、2ケタ増で推移、さらなる増設計画も進んでいる。

アパレル
縫製は独資が可能繊研,〔12・12・11(2)〕

ミャンマーで11月に成立した新外国投資法(新法)を巡り、縫製業など労働集約型の業種は投資規制業種には含まれず、今後も日本側100%独資による進出が可能であることが分かった。合弁の場合の出資比率も当事者同士の交渉にゆだねられる。新法成立に伴い、昨年成立した経済特区(SEZ)法も1月の議会で改正が審議され、投資優遇策が拡大する見通しだ。

アパレル
コスト上昇目立つチャイナプラスワン繊研,〔12・12・19(1)〕

チャイナプラスワンは、中国を補完するアパレル生産地として注目を集め、商社を中心に中国からのシフトが進んだが、ここに来てコスト上昇が目立ち始めた。労働力確保とともにコストメリットをにらんでの生産移転だったが、「どこに行ったとしても、今以上に安く作ることは難しい」との声が広がっている。

流通
百貨店が衣料生産繊研,〔12・11・17(9)〕

三越伊勢丹ホールディングスは全国20~30の委託工場を通じた衣料品の生産を始める。消費者ニーズや流行を取り入れた商品をいち早く自社で企画・生産し、売上拡大を目指し、他社との違いを打ち出す。売れ残りのリスクを負うが、アパレルを通さない取引のため利益率を改善でき、価格も自由に設定できる。

流通
中国の百貨店、販売不振で値引き拡大繊研,〔12・11・30(1)〕

景気減速による売上高の落ち込みを補おうと、中国の百貨店が値引き催事の規模を拡大している。中国の百貨店が秋冬に実施する年間最大級の値引き催事「周年慶」で、今年は多くの店舗が期間や値引き幅を拡大した。更に、例年なら12月中旬から本格化するセールも前倒しする傾向が強まっている。また、日系ブランドも売り上げの低迷が続いている。

その他
2016年に日本で開催アパレル工業,〔12・12・1(2)〕

日本縫製機械工業会は、このほどJIAM2012報告をまとめた。出展したのは世界17カ国・地域の207社、来場者は15,764人(海外2,594人)で、「新生JIAM」として従来にも増して関係業界との連携を図り、縫製機械産業、繊維・アパレル・ファッション産業が持つ力を内外に示した。多くの日本メーカーが最先端技術の新機種を発表したこともあり、90%以上の来場者が「目的の情報を得ることができた」などと回答した。2016年に次回のJIAMを日本で開催する。JIAMの結果報告については、近代縫製,〔12・12・5(1)〕にも。

その他
紳士服工場を格付け IACDE、7月のイベントで発表繊研,〔12・12・26(3)〕

紳士服モデリスト団体「国際衣服デザイナー・エグゼクティブ協会」(IACDE)日本支部は「国内の縫製工場を残したい」という思いから国内の紳士服工場を格付けし優良な企業を選定する事業を進めている。来年の日本支部設立35周年を記念した事業として、事務局会議を重ね、12月初旬でノミネートした50の工場を21まで絞り込んだ。