行政
EC市場23年は衣料・服飾雑貨の消費者向けで4.7%増繊研,〔24・9・26(2)〕

経済産業省のEC市場調査によるBtoC市場規模は24兆8千億円で前年比9.2%増、EC化率9.4%、BtoBで465兆で10.7%増、40%だった。BtoCのうち、衣類・服飾雑貨2兆6,700億円で4.7%増、EC比率22.8%である。

素材
10万着めざしウールで循環繊維ニュース,〔24・10・3(6)〕

ニッケは、使わなくなったウール衣料品を回収・再生し廃棄ゼロを目指す、「服から服」への循環プロジェクト「WAONAS」(ワヲナス)を始動する。使用済みウール混の衣料品を回収し、原料の状態まで戻し、再び糸から服へとよみがえらせる「日本初」の取り組み。これまでは回収した衣料品を自動車内装素材などにリサイクルしていたが、「服から服」へ再生させる流れを構築し、さらなる環境負荷低減を実現する。

素材
サステなデニム共同開発繊維ニュース,〔24・10・21(22)〕

レンチングとカイハラ、旭化成は、リサイクル素材を使用したサステイナブルなプレミアムストレッチデニム「SAISEI」(サイセイ)コレクションを共同開発した。原綿の一部に廃棄綿布などを原料に再利用するレンチングのリフィプラテクノロジーを採用したトレーサブルレーヨン「レンチングエコヴェロ」を使用。ポリウレタン弾性糸にも、リサイクル原料を一部使用した旭化成の「ロイカEF」を採用した。これにカイハラの糸染め・製織技術を組み合わせることで高品質なプレミアムストレッチデニムを実現した。

加工
超臨界二酸化炭素で脱色 水や漂白剤を使わず繊研,〔24・10・25(4)〕

福井大学と同大発ベンチャーのサステナテックは、超臨界流体二酸化炭素を使った新たな脱色法を開発した。水を使わず、化学薬品もほとんど使わない技術として社会実装を目指す。ポリエステルよりも親和性のある助剤のキャリアを吸着材として超臨界二酸化炭素に混ぜ、生地から染料を抜き取る。これにより脱色率97%と高い脱色効果が得られた。染料や脱色剤を分離回収し、精製後に再利用することも可能という。

アパレル
インバウンド伸び-国産ジーンズ繊研,〔24・9・19(1)〕

インバウンド客が国産ジーンズを買う勢いが止まらない。「モモタロウジーンズ」などを手掛けるジャパンブルー(岡山県倉敷市)は、全国直営店の平均で売り上げの4割をインバンドが占めている。東京・上野にあるヒノヤ本店はインバウンド売り上げが19年実績の2倍に増えた。どこもコロナ禍前より比率が高まっている。インバウンド戦略で特に重視しているのは、インスタグラムなどで積極的に発信することだ。

アパレル
ニットシューズ需要伸びる繊研,〔24・9・27(1)〕

国内婦人靴市場でニットシューズが伸びている。パンプスやスリッポンなどの形状で、ニットならではのフィット感が支持されている。幅広い世代で認知されて需要が伸び、参入企業が増え商品バリエーションも広がってきた。

流通
商社のアパレル製品事業、成長求めて動き止めず 強固な供給網を構築繊研,〔24・10・25(1)〕

国内市場の縮小や環境配慮型商材への移行、履歴管理の徹底、円安を含めたコスト高への対応――商社はアパレル製品事業で様々な課題に直面しているが、その一つひとつに解決策を見いだし、着実に手を打っている。特に重視するのが、柔軟で強靭なサプライチェーンの構築や原料から製品までの一貫スキームの拡大、海外開拓、新規事業・商材開発。

流通
23年衣料品消費市場・コロナ禍前に近づく繊研,〔24・10・23(1)〕

繊研新聞が推定した23年の日本の衣料品消費市場の規模は、金額ベースでは3年連続で増加、数量ベースでは前年より減少。背景には円安による平均価格上昇がある。家計消費支出では22年比で微増、19年比は横ばい、「衣服及び履物」の支出にて22年比は微増だが19年比は約15%減少。4年連続で1万円台を割り込んだ。
インバウンドによる買い上げは引き続き伸長。

その他
常識変える「かがまず履ける靴」繊研,〔24・9・12(1)〕

かがまずに履けるシューズが人気だ。足入れしやすい履き口の形状が特徴で、シューズに手を触れずに脱ぎ履きできることから、ここ数年で広がった。男女・年齢・時期・シーンを問わず、多様なタイプのシューズに採用できる点も普及を後押しする。「靴は手や靴ベラを使って履くもの」という常識が変わりつつある。