行政経産省、ファッションローで初のガイ ドライン、年度内に策定へ繊研,〔22・10・24(2)〕
経済産業省は、ファッションに関する知的財産権関連法などの法・制度「ファッションロー」を海外事業などの際に留意すべき事項として整理し、事業者の行動指針とする初のガイドラインを策定する方針。年内に有識者で構成する検討会を立ち上げる。22年4 月に報告書を公表した有識者会議「ファッション未来研究会」で示した政策の一環。スタートアップを含め、日本のファッション事業者の海外市場やデジタル分野への取り組みを後押しする。
素材再利用糸で注目、需要伸びる繊研,〔22・9・6(1)〕
杢糸が主力の新内外綿の「彩生(さいせい)」が注目されている。裁断くずや残糸、落ちわた、C反などを反毛機で開繊し、再び糸にしたもの。20、30番手が中心で、反毛して再利用された繊維混率は30%程度。太い糸で7 番手、細い糸で60番手まで実績あり。細番手の要望が高まっているが、反毛繊維の混率が低くなることが課題で開発を進めている。他の紡績企業も反毛による再生の仕組みはあるが、柔軟な対応力が同社の強み。
アパレル男性の育児「参加」 ファッションが 後押し繊研,〔22・10・28(1)〕
夫婦で協力して子育てするという価値観が一般的になる一方で、育児用品の大半は女性向けに作られており、男性が自ら持ちたいと思えるような商品は少ない。この数年で、男性向けやユニセックスの育児用品の開発が相次ぎ、ファッション面から男性の育児参加を後押ししている。
アパレルコトを楽しむアパレル開発-ガレージラ イフ、ガーデニング繊研,〔22・10・19 (1)〕
異業種だからこそ作れるアパレル製品が出てきた。本業に関わる“コト”を楽しむための服だ。オートバックスセブンではガレージライフスタイルブランド「ゴードンミラー」のウェアの人気が広がっている。車をメンテナンスする際の作業服など、カーライフを楽しむために企画し、他にない特性や機能が徐々に認知されてきた。
流通DXを急ぐアパレル・小売り繊研,〔22・9・20(1)〕
アパレル・小売り企業がDXを急いでいる。従来の体制では、企業の先を行く消費者や社会の変化に追いつけないため、コロナ禍を契機に組織や働き方を見直し、従業員の意識改革も促す。小売りD Xの本来のゴールは顧客体験の改革。目的を見失わず、不断の改善を通じて成功につなげたい考えだ。
消費注目の繊維リサイクラー 年間2億着を集め使い切る繊研,〔22・9・16(1)〕
繊維リサイクルの大手、ファイバーシーディーエムが注目されている。帝人フロンティアと廃棄衣料品から再生ポリエステル原料を作り出し、循環型システムを構築すると発表した。企業理念は「あればいい企業から、なくてはならない企業へ」。衣料品の回収、販売では、日本のほかに、米国とインドにも自社工場を持ち、年間約5 万トン(2億着相当)の衣料品が集まる体制を持つ。
消費エシカル消費、「知ってる」4 割日経MJ,〔22・9・16(11)〕
環境や社会などに配慮した商品を優先的に購入する「エシカル消費」に対する一般の認知が広がっている。電通マクロミルインサイト調査によるとエシカル消費の名称を知っていると答えた消費者は全体の40%超に上った。ただ、こういった消費に関心のある人は15%にとどまっている。認知度が高くても行動につながっていない現状が明らかになった。
品質管理品質支援を拡大繊研,〔22・10・7(4)〕
ボーケン品質評価機構は開発や生産段階の顧客を支援する品質支援事業を強化している。支援の内容はサステイナブル、品質、教育の3 本柱に分かれ、サステイナブルではCSR監査や取引先に対するサステイナブル研修などを請け負う。品質支援ではアパレルや雑貨以外も広くカバーし、アパレルのライフスタイル化に対応する。教育支援では受講形式を豊富に用意し、企業訪問やオンラインやオンデマンドの配信もある。
その他ウールの廃材を畑の栄養分に繊研,〔22・10・25(4)〕
御幸毛織は野菜の発育に必要な窒素、リン、カリウムがウールには多く含まれる点に着目し、四日市農芸高校と共同でウールの廃材を土に混ぜて栄養分として有効利用する「ウールアグリ共同研究」を行っている。ウール入りの土で微生物がウールを食べ、しっかり分解され栄養分として機能したことで、栽培した白菜、ブロッコリー、大根などの色づき、発育が良いという。同社は22年末までに一定の研究成果の発表を予定している。