行政シンガポールに「原宿」日経(夕),〔11・9・7(1)〕
日本のアパレル企業と銀行や商社、経済産業省が連携して日本のファッションの東南アジアへの浸透を目指す試みが動き出す。まずシンガポールで人気ブランドを集めたショップを展開する新会社を設立、「HARAJUKU(原宿)」スタイルの認知度向上を狙う。
素材不可視の世界に挑む機能加工・素材繊維ニュース,〔11・10・19(4,5)〕
近年、様々な機能素材に注目が集まるなか、社会的ニーズが急速に高まっているのが、抗菌、抗アレルゲン、抗かび、そして抗ウイルスなど清潔・衛生関連の繊維素材・加工・製品だ。素材メーカーでは様々な抗菌素材を開発してきた。最近では抗アレルゲンや抗かび、抗ウイルスなど一段と高度化した機能を持つ素材も相次いで登場する。そこで今回の特集では、清潔・衛生を守る機能素材・製品を紹介すると同時に、機能素材の普及に欠かせない公正な評価を担う認証機関、検査機関の最新動向を追った。
加工環境対応型新加工や染め加速繊維ニュース,〔11・9・8(1)〕
エコ・環境に対する真剣な取り組みがデニムジーンズ産地の三備(岡山、広島)で加速してきた。産地周辺ではジーンズ衣料に限らずデニムで作った多くの小物・雑貨が高速道路のパーキングエリア内の売店や倉敷の美観地区に並ぶ。小学生たちが喜びそうなそれらのデニムグッズは、ジーンズ縫製の際の残反である場合が多い。衣料・リサイクルグッズともにデニムのブルーを支えるのは染色加工業。幅広い年齢層へ行き渡るほどに「安全・安心」が課題となる。
アパレルサイズ対応で浮上する「クールジャパン」の危うさアパレル工業,〔11・9・1(1)〕
衣料サイズ問題は国際的に重要なテーマであるが、中国、韓国が国家政策としてサイズ標準化の問題に積極的に関わっているのに対し、日本政府の関心は皆無に近く、これらの国々とは対照的である。本年7月に南アフリカで開催された衣料のサイズシステムと名称の技術委員会ISO/TC133(議長国:南アフリカ、中国)では、参加が中国11人、韓国6人に対し、日本は2人だった。日本の国内市場は縮小し、アジアを中心とした海外展開は大きな課題だが、消費国の着用者を満足させるサイズ、着心地といった技術的要素は不可欠である。色・柄・デザインや「クールジャパン」の掛け声だけでは競争に勝てる環境ではない。
アパレル外資法改正で規制緩和進む繊研,〔11・9・20(3)〕
ミャンマーの縫製事情が様変わりする。現在開かれている国会で外国投資法が大幅に改正され、外資企業の活動に対する規制緩和が進む。ミャンマーではインフラ整備が遅れ、工場が集中するヤンゴンでは労働力確保も難しくなりつつある。現地通貨のチャット高や中国の巻き返しなどで、春夏物のオーダーには陰りも見える。外資法改正はこうした課題を解決し、経済発展に向かう第一歩となる。一方、外資による現地企業からの「名義借り」に対する規制も始まり、日系企業も対応が急がれている。
アパレルバングラデシュに日系縫製工場加速繊研,〔11・10・26(1)〕
バングラデシュで日系縫製工場の開設が加速している。9月までの3ヵ月で三つの工場がスタートした。ローカル工場は欧米向けの大ロット生産が中心で、日本のチャイナプラスワンの受け皿にはなりにくく、中小規模の工場では品質面での不安が拭い切れない。日本式の工場管理を徹底する日系工場の開設によって、バングラデシュ生産のメリットを最大限に生かそうという動きだといえる。
流通中国オンラインショッピング市場 10年 取引額 5兆5000億円繊研,〔11・10・18(3)〕
10年の中国のオンラインショッピング市場の取引き規模は前年度75.3%増の4610億元(約5兆5000億円)となった。SBIリサーチがこのほど発行した「中国のオンラインショッピングに関する報告書」では大幅な伸びの理由としてCtoC(消費者間取引)モールの取引間にBtoC(企業対消費者取引)モールを開設するケースが増え、BtoCプラットフォーム内の収益チャンネルが拡大したことをあげている。
流通ICタグが再注目繊研,〔11・10・26(4)〕
12年度の電波法改正に伴い、これまで普及のネックとなっていた情報の読み取り精度の問題などがクリアされるとみて、ICタグの販売を本格化する副資材メーカーも出るなど、ICタグが再び注目されている。
クリーニングISOの取扱い絵表示Cleaning News,56(10),〔11・10〕p6~7
平成23年度内に改正予定のISOケアラベル約40種類について絵柄を示し、それぞれの意味を解説した。絵柄が明瞭で、解説も行き届いている。合わせて全体の構成と、表示の絵柄の種類を、Q&Aの形式で概説している。ISOのケアラベルの入門に好適な紹介である。
その他成果出始めた人材育成事業繊研,〔11・9・29(3)〕
産業界と学校が連携して人材を育成する繊維ファッション産学協議会の「フォルム・プレゼンテーション」事業が成果をあげ始めている。テキスタイルの深い知識を持った次世代クリエーターを育成し、グローバルに活躍できる人材の輩出を目指す。