行政JFWの開催支援-経産省08年度繊維概算要求日繊,〔07・8・27(1)〕
経済産業省は20年度の概算要求を発表。繊維関係は繊維課とデザイン・人間生活システム政策室が「完成価値創造の促進」で新規に9億5000万円を要求、うち「東京発日本ファッションウィーク」(JFW)開催支援で約6億円を要求している。生活者の感性に働きかける共感・感動を得ることで顕在化する商品・サービスの価値(感性価値)の創造を促進するため、デザイン・人間生活システム政策室が「感性価値創造フェア」を開催して日本の感性価値を生かした製品・サービスの国内外での展示を行う。
規格関連日本の抗菌加工製品、ISO規格承認で期待繊研,〔07・9・28(6)〕
日本が提案する抗菌(性)試験方法が相次いで国際標準化機構規格として承認された。今後、抗菌分野の技術力で世界をリードする日本の抗菌製品の海外進出の促進が期待される。
素材重要な存在感、ダブルフェース繊研,〔07・9・14(1)〕
08~09年秋冬に向けたテキスタイル見本市、ミラノ・ウニカでは、コンテストが明快なダブルフェースが増えている。軽さや重さ、光沢やつや消し、乾いて硬い感じと軟らかさなど、対極の要素を表裏に配した生地が目立つ。同時に、同じ表面の中にも、透明感と厚みなどいくつもの異なるイメージを盛り込む傾向も強い。クラシックな雰囲気のウールのチェックやヘリンボーンの裏を品の良い無地にした二重織やベルベットの裏側がエナメルのようにつやのあるラミネートなど、高級感のあるなじみ深い記事がリバーシブルになったものが目立つ。重宝される存在になりそうである。
加工撥水、乾式転写で新事業繊研,〔07・9・12(4)〕
きもの総合加工のきものブレイン(十日町市)は、携帯安定機能付き「超撥水ドリームケア」加工と乾式転写技術のインクジェットプリント染色加工の2事業を始めた。全社のドリームケアは特許技術を利用し、撥水剤をピコ理論に基づいて天然繊維内部で分子結合させるもの。これまでのラミネートやコーティングに比べ、絹などの素材に傷をつけず、風合いも損なわない。後者の染色加工は、一度インクジェットプリンターで特殊紙にプリント、それを記事に乾式転写し、染色するもの。精密な表現とコストダウンが可能で、染色工程で糊を大量に使用しないため、環境にもやさしいという。
アパレルJIAMシンガポールに国内外の支援・協力体制日繊,〔07・09・14(19)〕
日本繊維機械工業会(JASMA)が主催し、08年5月13日-16日にシンガポールで行う「国際アパレルマシンショー JIAM2008 シンガポール」に対し、国内外での支援・協力体制が整ってきている。日本貿易振興機構(ジェトロ)がジェトロ・パビリオンを設けて出品者を募集するほか、中国縫製機械工業会(CSMA)、ドイツ縫製・皮革機械工業会(VDMA)も特別協賛による支援を決めている。「JIAM 2008」への出展は、8月23日現在で国内31社、海外14社・69小間の計45社608小間となっている。
流通通販各社、本格化する中国戦略繊研,〔07・9・12(1)〕
中国の通販はまだ歴史が浅く、外資企業に対するカタログやネット販売の規制は相変わらず厳しい。このため通販各社が、ネットやカタログだけでなく、実店舗を展開し、顧客作りを進める動きが活発化してきた。
クリーニングVOC対策機器特集日本クリーニング,〔07・9・25(6,7)〕
ドライ溶剤のVOC対策について、現状のデータをまとめた。国内のドライ機は38,524台。そのうち石油機は33,620で、87.3%を占める。そのうち密閉型(ホットマシン)は1,931台に過ぎず、ほとんどが洗浄機と乾燥機が別個(コールドタイプ)である。このタイプのVOC対策は、乾燥機の排出ガスの回収にある。環境省では、溶剤ガス排出量抑制のポイントとして、排気口に脱臭装置の設置、乾燥中の溶剤回収などを挙げている。排気口脱臭では、吸着法も洗浄法も効果を期待できるが、費用が5~6百万円ほど掛かる。乾燥中の溶剤回収は、回収率が60~90%になり、回収溶剤は再利用できて経済効果もある。しかし現状は石油溶剤の使用設備のうち、乾燥機を設置している施設が28,495、その中で回収装置を持つ施設は7,800に過ぎない。またホットタイプへの転換も進んでいない。
消費手洗い可能な麻製品、縮み、色あせ多数日本消費者,〔07・10・1(9)〕
埼玉県消費生活支援センターは、全国で初めて、手洗い可能な麻製品、カーディガン、ブラウス、ジャケット、計7銘柄(編み物1、繊維製品6)の商品テストをし、手洗いと洗濯機での手洗いコースとで洗濯した場合の変化をテストした。7銘柄中4銘柄が繊維製品品質基準の寸法変化率を超えて縮んだ。手洗いでは5銘柄で、洗濯機では全銘柄で色調が変化。
品質管理AWI ウールマークを継承繊研,〔07・10・10(1)〕
オーストラリアン・ウール・イノベーション(AWI)は、オーストラリアン・ウール・サービセス(AWS)からウールマークを中心とするザ・ウールマーク・カンパニーの主要資産を買い取った。分離していた豪州羊毛の研究・開発とマーケティング機能がAWIのもとに一体化。AWIは豪州羊毛の総合機関として発足する。ブランド「フールマーク」などの知的財産権とライセンス事業、マーケット・インテリジェンス、オプティム(延伸ウール)技術などの権利がAWIに移る。ウールマーク部門は当面、現社名をそのまま使用。日本では、東京の日本支社と愛知県一宮市のアジア開発センターの機能がそのまま残る。
その他レジ袋削減、首都圏で加速日経,〔07・9・8(39)〕
コンビニやスーパーのレジ袋を減らそうという試みが広がっている。レジ袋1枚5円程度の料金をかける有料化の他、ノーレジ袋デー設定や値引きなど様々なアイデアが登場。専攻する東京都杉並区は削減計画を義務付ける条約作りに着手するなど実験から一歩踏み出す動きも出始めた。