行政技能実習の事業所違反、15年最多日経,〔16・8・17(34)〕
厚生労働省の外国人技能実習生が働く事業所への調査15年で、調査した5173事業所の7割に労働基準法などの法令違反があった。15年より24%増え、2年連続で過去最多を更新した。増加する外国人実習生に対し、不当な扱いをする事業者が後を絶たない実態が浮き彫りになった。
行政全国の産地2015繊研,〔16・8・10~14(4)〕
中小企業庁の「全国の産地-15年度産地概況調査」で、回答のあったのは252、うち「繊維」が59(全産業の23%)、「衣服・その他の繊維製品」が13だった。課題に、後継者不足、人材育成が挙げられている。
加工産学連携の衣料品リサイクル事業繊研,〔16・7・20(1)〕
産学連携の衣料リサイクル事業「カラーリサイクルシステム」が広まる。廃棄衣料を色で分別してポリプロピレン樹脂と混ぜ、シートやブロック状に成型し、繊維の色や質感を生かした樹脂素材として再利用する。基礎構想は京都工芸繊維大学大学院生内丸もと子さんの考案により、同大学木村照夫名誉教授、廃棄衣料回収の東谷商店、成型加工のエルアンドアールのほか、合繊メーカー技術者などでチームを発足した。
アパレル服の縫製 どの国で日経MJ,〔16・7・18(7)〕
カジュアル衣料各社が商品をどこで縫製するか悩んでいる。ハニーズがミャンマーなどで縫製を増やし、人件費が上昇した中国比率を下げる一方、コックスやストライプインターナショナル(岡山市)は東南アジアに移した縫製を短納期で機動的に対応できる中国に戻す。コストを取るか、納期をとるか。商機を逃がさないように各社は縫製値の選択でもしのぎを削っている。
アパレル体形タイプで婦人服企画日経MJ,〔16・8・15(7)〕
通販各社が婦人服の商品企画やお薦めに体形や骨格の計測値を用い、細かく対応する。日本ランズエンド(横浜市)は会員女性の体形データをシャツやパンツの企画に用いる。ディノス・セシール(東京・中野)は通販サイトで顧客の骨格に合った商品を提案する。体形で悩み、店舗での試着に抵抗感のある女性が多いことに対応し、需要をつかむ。
アパレル親子・友達でおそろい新たな商機日経MJ,〔16・8・22(7)〕
カジュアルにオシャレにおそろいの服や時計、宝飾品を身につけるペアが増えている。男女に限らず、親子や友人同士の需要も膨らみ、カシオ計算機が6月に主力シリーズでペアウオッチを売り出したほか、宝飾品販売のヴァンドームヤマダや若者向け衣料品店のウィゴー(東京・渋谷)もペア対応を進める。「お一人様」需要が盛り上がる一方、「ペア」が新たな商機を生んでいる。
クリーニングものづくり「洗浄技術検定」制度スタート日本クリーニング,〔16・8・25(3)〕
日本産業洗浄協議会(=JICC、東京)は経産省の後援を得て洗浄知識の総合的な理解と技術者の育成・知識の継承を目的に「洗浄技術検定」制度を始めた。等級は2級、1級、洗浄マイスターの3クラスがあるが、今年度は2、1級試験を実施。
消費ふだん着るワイシャツ「3000円未満」4割日経MJ,〔16・7・2(5)〕
調査会社がインターネットで全国の成人既婚男性(有効回答は600人)に調査したところ、ふだん着るワイシャツの値段は「3000円未満」が41%と最も多く、次いで「3000円以上5000円未満」が29%だった。購入する店舗は「スーツ系の量販店」28%、「スーパー」23%、「大手衣料チェーン店」21%だった。
消費もったいない 広げよう 環境省が「リユース読本」日経,〔16・7・5(38)〕
環境省は衣類や家具、本、電化製品などの再利用を広めようと、消費者が気軽に取り組むための「リユース読本」を作った。再利用を広げれば、他の人が割安で使えるようになり、新たなビジネス機会も生まれると強調。製造時に発生する二酸化炭素やごみ処理コストの削減につながるとした。
その他産地と服飾専門学校の連携強化繊研,〔16・8・31(5)〕
全国の産地が服飾専門学校との連携を強めている。将来のアパレル産業を担う若い人材に、もっと産地の技術を知ってもらいたいと、見学や研修、就業体験を行っている。産地側には学生を呼び込み、交流により活性化を図る狙いもあり、新しい発想や感性を商品開発に生かし、市場創造に挑む例も。