行政国民生活センターの消費者相談データーオンライン化検討朝日,〔06・7・11(5)〕
内閣府は、国民生活センターが管理する「PIO-NET」を経済産業省、金融庁、警察庁、公正取引委員会など各省庁とオンラインでつなぐことについての検討会を立ち上げる。経産省が「悪質業者を早期に活用したい」としたためだが、同センターは「個人情報保護などで相談者からの信頼が揺らぐ」と反対している。
規格関連JIS L 0208 繊維用語-試験部門標準化ジャーナル,36,〔06・9〕
主な改正点は、1.「蛍光増白度スケール」を「蛍光スケール」に改め、JIS L 1916(繊維製品の白色度測定方法)の定義に整合させる。2.「蛍光増白度堅牢度スケール」及び「増白耐光堅牢度スケール」を削除する。3.「収縮率」を「寸法変化率」に改め、JIS L 1057(織物及び編物のアイロン収縮率試験方法)の定義に整合させる。5.「酸化窒素ガス試験器」を「窒素酸化物試験装置」と改め、JIS L 0855(窒素酸化物に対する染織堅牢度試験方法)の定義に整合する。
素材保湿成分配合素材を開発繊維ニュース,〔06・7・11(6)〕
東レの短繊維事業部トレロン課はこのほど、保湿成分を配合したアクリル・レーヨン混紡糸「ミルキーモイスト」を開発した。06冬向けからインナー用途を主体に、シーツなど寝装にも展開する。ミルキーモイストは、マイクロアクリル「シルウォーム」とダイワボウレーヨンの牛乳タンパク練りこみレーヨン「ミレー」との混紡糸。ミレーは8種類の必須アミノ酸を含め、18種類の天然アミノ酸を持つ。セリン、アラニン、リジンなど天然保湿因子であるアミノ酸含まれる。また、天然アミノ酸の働きにより、緩やかな抗菌作用も期待できるという。
加工カシミヤで新加工繊研,〔06・7・27(4)(1)〕
フジイコーポレーションは、カシミヤ100%をふんわりと軽く仕上げる「エアリア」加工とその製品洗い加工「エアリアウォッシュ」を開発。エアリアはカシミヤに空気をまとったような軽さと膨らみを与える加工。同じ厚みでも20%軽い。これに洗いをかけ、アタリやビンテージ感を出したのがエアリアウォッシュで、洗い加工に起こりやすいフェルト化やピリングを防ぎ、柔らかさを保っている。ジーンズにも合うジャケット素材として、大手レディスアパレル3社と大手メンズアパレル2社が採用。小売価格は、カシミヤ100%のジャケットで15万~19万円、30%混で56,000~59,000円、18%混で47,000~49,000円。
アパレル商社、規格提案型OEM主流へ日繊,〔06・7・14(5)〕
商社にとっての主力事業であるOEMビジネス(相手先ブランド生産)が変化を見せつつある。基本的にこれまでのOEM事業は、アパレルや小売業などから仕事を受ける“在庫リスクが比較的少ない効率的事業”として取り組まれてきたが、昨今では生産から物流までの商社機能を駆使したり、自社で企画提案を行うなど、アパレルやSPA(アパレル製造小売業)に向けた“企画提案型”が主流になりつつある。こうした中で、在阪の専門商社は東京市場対策を強化しており、組織・システムの再構築や生産背景の確立など、各社で、東京市場を意識した内部的変革が始まっている。
流通05年度専門店調査、上位が際立つ出店力日経MJ,〔06・7・12(1~7)〕
日経MJがまとめた05年度専門店調査では、前年度伸び率が7%と04年度の4%を上回っている。上位企業が体力を武器に新規ショッピングセンター内などへの積極的に出店を進め、売上全体を引き上げる構図が鮮明化した。衣料関係では、婦人服で出店策が成長を左右し、紳士服でクールビズが増収させ、カジュアルで上位の伸びが顕著だった。
クリーニングガス変退色増える日本クリーニング、〔06・7・5(8)〕
クリーニング綜合研究所は、従来はアセテートに多かったガス変退色が、最近は綿素材に増えていると注意。平成16年度が20件、17年度が19件の発生に対し、平成18年度は1月から6月までの半年ですでに15件に達した。綿素材のジャケット、コート、ズボンに多いガスや石油の暖房から発生する酸化窒素ガスまたは亜硫酸ガスが、保管中の衣料に作用したと考えられる。
その他ベールを脱ぐロシア日繊,〔06・7・20・24・25(3)〕
化繊協会がまとめた「ロシア繊維産業・市場調査」によると、設備老朽化や国内繊維産業の縮小から一部を除いて復活は困難としている。市場では中間層が台頭し、05年対日輸入が前年比42%も増加した。