行政04年度経済財政白書、衣料に言及繊研,[04・07・17(5)]
04年度の経済財政白書によると、全世界で自由化、アジアの自由貿易協定による日本経済へのプラス影響を試算している。 特に、輸入浸透度が上昇している衣料に関して、その影響で02年の国内価格が91年比で25%低下したしたものの、未だ内外 価格差が約7兆円残っていると指摘している。
アパレル国内回帰に違和感アパレル工業,[04・08・01(1)]
「工場の国内回帰」の論調が昨年後半あたりから目立っている。アパレル業界においても、国内重視をうたうところが 今年初めあたりから増えている。だが国内工場では、いま「国内重視」の掛け声に違和感を覚えているところが多い。 国内工場ということで、発注側が手の込んだ商品や、納期が極端に短いものを投入したり、投入の山谷が多い。 こうした状況が続くと、生産現場はますます体力を消耗し、国内工場を有効利用しようというアパレル側の願望は実現しない。 縫製工場との血の通った対話が求められている。
流通百貨店、秋は70店が改装繊研,[04・09・02(1)]
繊研新聞社がこのほど実施した、第32回「全国百貨店改装・増床計画調査」によると、今秋は70店が改装する。 5億円以上を投じる改装は12店あるが、全館レベルの大型投資は減少し、改装の規模はやや縮小傾向にある。 ただ、今秋以降に改装・増床を予定している店舗は多く、全体に減収基調が続く中で、改装への投資を優先する 姿勢がうかがわれる。今週は三越が本店の新館を開業し、西武百貨店が船橋店と高槻店を全面改装する。
クリーニング家庭で洗える紳士用スーツ類たしかな目,[04・08・30~31]
大阪市消費者センターは、水洗い可能と表示のある紳士スーツ5銘柄とジャケット4銘柄について、家庭洗濯と商業水洗いを 20回繰り返し、各回数毎別に寸法の変化を調べた。いずれも収縮は基準値内でしかも、家庭洗濯の方が小さかった。 なお、ネットに入れる、蛍光増白剤や漂白剤が配合されていない中性洗剤を使う、洗濯機は弱水流で使用、脱水は20~30秒、 乾燥は形を整えハンガーに掛け陰干しし、アイロンかけはあて布をして素材に応じて適切な温度でおこなうことなどに注意すれば 色落ちについても問題ないと思われる。
品質管理SR(Social Responsibility:企業等の社会的責任) ISOの規格化へ標準化と品質管理,[04・08]
6月24、25日に開催されたISO/TMB会議で、ISOにおいてSR規格を作成することが決議された。報告内容(英文)はISOの ホームページで閲覧可能。SRは企業や組織の公共性、社会的責任を求めるもので、最近の企業の相次ぐ不祥事にも刺激され、 ISO規格に定めることが決まった。ISOは顧客に対する品質保証、顧客満足、環境問題と順次発展して来たが、更に進んで社会的 責任が規格化されようとしている。標準化と品質管理誌では、6~10月号までこの問題を連続して取り上げている。