行政
中国、商標法実施条例施行へ繊研,[02・8・14(5)]

中国政府は9月15日から、商標法実施条例を施行する。中国では日本製品等のコピー商品の氾濫が深刻化しており、条例の施行で対策が本格化する。中国はWTO加盟前の昨年10月、商標法を改正。今回の実施条例は細かな運用条例を定めたもの。

素材
合繊メーカー秋冬スポーツ素材、吸湿・発熱素材の投入相次ぐ日繊,[02・8・19(1)]

スポーツウエア素材の03年秋冬商戦が始まり、合繊メーカーは独自のポリマーを活用した差別化素材、高機能素材の開発・投入を強化。吸湿・発熱素材や保温素材、高密度ニットによる防風素材を重点的にプロモートしようとする傾向が強い。一方、海外生産や海外縫製をリンクさせ新しい商流構築に乗り出そうとする動きが顕著で、帝人ファイバーが新たに中国でのニットの生産を計画。クラレトレーディング、東洋紡は独自素材・付加価値素材と自社の縫製技術を駆使してスポーツアパレルへの製品供給を本格化する。合繊メーカー7社の新素材一覧表が掲載されている。

加工
オゾン処理の防縮処理ウール「エコウォッシュ21」繊研,[02・8・14(4)]

クラボウ羊毛事業部は環境にやさしいオゾン処理の防縮ウール「エコウォッシュ21」の本格生産に入った。羊毛トップから糸、テキスタイル、製品をさまざまな形態で販売を開始している。特にニット糸、婦人服地などでは大手アパレルメーカーが今秋冬物から採用するところも出ており、この分野から先行して市場に定着させる計画。エコウォッシュ21はオゾン処理でウールのスケールの先端部分を改善、ウールの性質を保持しながら縮みを防いだ加工。従来の塩素処理による防縮ウールに比べ、環境にも配慮した新加工技術として期待、同社では大型素材となる可能性があるとしている。

アパレル
指分けた靴下日経,[02・8・23(35)]

足の指1本1本に分かれたタイプの靴下がビジネスマンの間で人気を高めている。蒸れにくく、動かしやすいため、水虫対策になるだけでなく歩きやすく疲れにくいという。新宿の伊勢丹本店では販売数が前年比50%増の勢い。そごう神戸店では売り上げが前年比10~20%増のペースで伸び続けている。イトーヨーカ堂も今年4月からこの種の靴下を30店で扱い始めた。従来、このタイプの靴下は手袋用の編機で作っていたが、製造技術の進歩により薄い靴下にも対応が可能になったという背景がある。その他、銀の繊維を編み込んで抗菌の作用を持たせたものや和紙を使った履き心地の良いものなど、機能を付加した新商品も相次いでいる。

その他
縫製機械産業の長期ビジョン繊維ニュース,[02・8・5(5)]

(社)日本縫製機械工業会がまとめた「縫製機械産業の長期ビジョン」によると、生産の海外転出と第3国製品の追い上げを前に、「メード・イン・ジャパン」から「メード・バイ・ジャパン」への転換を促し、「日本品質」のブランド力を業界挙げて確立することで、世界に向け競争力を強化していく方向が示されている。