行政要請高まるファッションロー、新市場挑 戦へ必要不可欠繊研,〔23・5・25~ 6 ・9(3)〕
「ファッション未来研究会」での提起を受け、ファッションビジネスに関わる知的財産や契約など様々な法律問題を取り扱う法分野「ファッションロー」がグローバル化やデジタル化を背景に、重要性がますます高まっている。ワーキンググループで副座長を務めた海老澤美幸弁護士が詳細に解説している。
素材廃棄衣料を再生資源化繊維ニュース,〔23・5・25(2)〕
伊藤忠商事は、従来のケミカルリサイクルでは処理が困難だった混紡品を含む廃棄衣料の再生資源化を図る取り組みに着手した。樹脂加工・機能性化学大手のデゾナックと協力関係を結び、同社のガス化処理技術を活用して、低炭素アンモニアなど化学製品に再生させるシステムを構築する。回収された使用済み衣料などをリサイクル固形原料R P A Fに変え、そのRPAFをレゾナックのプラスチックケミカルリサイクルプラントで化学製品に再生させるというもの。
加工デジタルプリント 顔料への流れ加速繊維ニュース,〔23・6・21(3)〕
6 月8 ~14日にイタリア・ミラノで開かれた繊維機械の国際展示会「ITMA2023」の出展内容を見ると、デジタルプリントでは顔料への流れが加速した。染料インクで必要な蒸しや洗浄などの後処理が不要なことに加え、複合素材への対応としても注目を高める。今回のITMAでは、インライン化で前・後処理が不要になり、顔料の課題だった風合いのかたさや湿摩擦堅ろう度などの改良も進んだ。
アパレルアップデート 新縫製工場繊研,〔23・5・16(1)〕
国内の縫製工場はコロナ禍で国内製造が見直され、多くの国内縫製工場でフル稼働が続き、加工賃も上昇してきたが、まだ満足できる工賃ではないという。また、自社ブランドの立ち上げやSNSの活用などを進める新興の工場が増えてきた。実習制度廃止の不安もある中、服飾専門学校では縫製を志す学生の割合は増加傾向だという。SNSで自社ブランドを宣伝したり、デザイナーを支援するプラットフォームを立ち上げたり新興縫製工場は多様化している。
アパレル発展するアジア市場に注目繊研,〔23・6・6(1)〕
スポーツメーカーは海外事業を強化している。国内もコロナ禍から本格的にスポーツ需要が回復してきたが、22年度は円安による押し上げ効果もあり、海外事業の伸びが目立った。特に注目するのがアジア。人口が増加して経済発展が見込まれ、所得水準が上がり、スポーツがより盛んになると予想される。日本は少子化と人口減で市場拡大が難しいため、まだ低い欧米市場での比率を高めつつ、アジアでのさらなる成長に期待が高まっている。
流通コロナ下で聞いた余剰在庫の悩み解決への新業態繊研,〔23・6・5(2)〕
衣料品・雑貨の新たな循環システムの確立を――三井不動産が開設する「木更津コンセプトストア」は、サステナブルファッションを集約する新業態。取引先テナント100社以上と協議して規格外品やデッドストックなどを販売、サステナブルを推進する企業・団体も紹介し、消費者が体感できるスペースなどを設ける。
消費広がるフェアトレード認証製品 国内市場22年196億円繊研,〔23・5・1(2)〕
認定NPO法人のフェアトレード・ラベル・ジャパン(FLJ)は、フェアトレード認証製品の国内市場規模が22年に196億円(前年比24%増)とした。「推計史上、最大の伸び幅を記録した」(FLJ)という。フェアトレード認証製品別に見ると、主要産品のコーヒーが前年比22%増。綿製品は99%増。企業のノベルティー用途などの活用が増えた。
消費娘が父親に望むファッション繊研,〔23・5・11(3)〕
K-51インターナショナルの「父親の服選びと娘の本音」調査で、10~20代の女性の回答者の9割近くが父親の服装をおしゃれではないと感じており、7 割以上がおしゃれでいてほしいと思っている。理想的な父親のファッションスタイルは、頑張りすぎないシンプル&カジュアルで、清潔感やTPO対応がポイントのようだ。
その他試着時もサステナブルに繊研,〔23・6・6(1)〕
国際紙パルプ商事は店頭での洋服試着時に使うフェイスカバーで、植物由来100%のパルプ製カバーを開発した。これまではポリプロピレン製など石油由来の合繊のものが大半であったが、それに代わるサステイブルな店舗資材として、8 月から販売開始しアパレルブランドへ提案していく。