行政経産省、電子商取引に関する市場調査繊研,〔18・5・2(2)〕
経済産業省の「電子商取引に関する市場調査」で、17年国内BtoC EC市場規模が16兆5千億円、前年比9.1%増、EC比率は5.4%となった。うち衣類・雑貨では1兆6454億円(7.6%増)、EC比率11.5%。スマホ経由EC市場は3兆円、スマホ比率は35%。
行政外国人就労、拡大を政府表明日経,〔18・6・6(1)〕
経済財政諮問会議で外国人労働者の受け入れ拡大を表明した。人手不足が深刻な建設や農業、介護など5業種を対象に19年4月に新たな在留資格を設ける。原則認めていなかった単純労働に門戸を開き、25年までに50万人超の就業を目指す。
素材マイクロプラスチック問題と化学繊維繊維ニュース,〔18・6・25(1)〕
近年、海洋プラスチック問題への懸念が急速に高まっている。自然界に廃棄されるプラスチックごみが沿岸部や海に流出し、生態系破壊や人体への健康被害などを引き起こすとされることから、ここに来て世界的に合成樹脂・繊維などの使用を規制する議論すら始まった。こうした動きは合繊素材にとって逆風となり、化学繊維業界に大きな影響を及ぼす可能性がある。特に欧米のスポーツアパレルやブランドが合繊起毛素材(フリース)を忌避する動きが出てきた。
アパレル衣類の国内生産ついに1億点割れ繊研,〔18・5・11(1)〕
衣類の国内生産量が大幅に落ち込んでいる。17年は前年比8.1%減で、ついに1億点を割り込んだ。輸入浸透率も0.3%上昇し、過去最高の97.6%まで高まった。16年は減少に一定の歯止めがかかっていたが、国内生産の退潮が浮き彫りになった。
アパレル大手アパレルメーカー17年度連結決算繊研,〔18・5・17(3)〕
大手アパレルメーカーの17年度連結決算は、EC事業拡大をはじめとする成長戦略と事業構造改革が進展し、おおむね利益確保できる体質に転じている。今期は各社とも売り上げ増を計画しており、増収増益を視野に入れた施策を打ち出している。
流通サスティナブルへの取り組み 日本企業は遅れている繊研,〔18・6・25(3)〕
サスティナビリティは社会や地球を主語に、社会課題解決のための幅広い活動を指す。ファッション業界では、スポーツ・アウトドア企業、ラグジュアリーブランド、グローバルSPA(製造小売業)、素材・資材メーカーなどが先行してきた。コットン生産に関連する人権や環境、途上国における児童労働や低賃金労働などの問題を解決するための活動は長い期間、ファッション業界の課題として取り組まれている。
クリーニング災害時のクリーニング業の役割ニュークリーナーズ,〔18・5・25(6)〕
東日本大震災の被災者のために臨時コインランドリー(無料)を開業した(株)TOSEIの取り組みが紹介されている。各避難者の洗濯は、ネットで家族別にして預かるなど。しかしながら、下着類の預りはクリーニング業法では問題であり、保健所からの指導なども入るため、課題である。さらに、今後は耐震設計、井戸水使用のコインランドリーの普及なども今後必要であろうとのことだ。
消費パリ発 付加価値与える古着店日経MJ,〔18・5・21(8)〕
今年1月、従来の古着ショップとは異なる新しい感覚の店がパリに開店した。来店客が持ち寄る古着の重量を測って二酸化炭素のインパクトを換算、記録する。良好な状態のものは、リサイクルショップで販売し、シミなどで売れない商品の一部は裁縫教室で利用する。それ以外はNPO団体やリサイクル会社に引き取ってもらう。店内で古着を「集めて、分けて、付加価値を与える」という機能を果たしている。
消費QR決済 統一へ動く日経,〔18・6・7(5)〕
経済産業省はQRコードを使った決済の規格統一に乗り出す。規格が分かれたまま普及が進むと、消費者や小売店の利便性を損ねると判断した。大手銀行にヤフーや楽天などを加えた協議会を立ち上げ、年内にも統一に向けた行動指針をつくる方針。実現すれば、モノやサービスの売買に現金を使わないキャッシュレス化が加速しそうだ。
健康・快適性衣服圧を計測するロボット開発繊研,〔18・5・1(5)〕
AOKIは、信州大学繊維学部、カトーテックとの三者共同で衣服圧を自動計測することができる「スラックスロボット」を開発した。人が行っていた繰り返し実験でのばらつきをなくし、より安定した衣服圧の計測値で着心地を数値化することが可能になった。
品質管理品質管理の難しさ久米均,標準化と品質管理,71(6),〔18・6〕p2~7
データの改ざんなどの品質不正問題について、その要因、品質管理の問題点を説明し、品質システムの継続的維持・改善が品質管理の難しさであると述べている。また、便利で快適な社会に内在する品質・安全のパラドックスを紹介しながら、品質・安全確保を今後の社会的課題の一つとしていくためには、教育の充実が必要であること、品質・安全管理にはマネジメント品質、リスクマインドの向上の必要であり、全員参加の下、組織的に管理し、活動を継続的に行うことの重要性について解説している。
その他服飾専門学校生の意識調査繊研,〔18・6・19(3)〕
繊研新聞社が全国の服飾専門学校の約1300人の学生(19年3月卒業予定)に行った調査結果が明らかになった。「ファッション意識調査」では、「好きなブランド」の1位に「グッチ」、「よく買うブランド」の1位に「古着」が選ばれた。両部門とも前回まで2年連続で「ザラ」が1位だったが、SPA系の勢いが鈍り、デザイナー系の人気が上昇している。なお、「よく買う店」では「メルカリ」が初の1位となった。