行政消費者向けネット販売、市楊規槙27%増の4.4兆円一経産省調べ繊研,〔07・5・14(5)〕
経済産業省が公表した「06年度電子商取引に関する市場調査」緒果によると、日本のインターネットによる企業間電子商取引の市場規模は06年に148兆円(前年比5.3%増)となった。VANや専用線システムも含めた広義の企業間電子商取引は231兆(3,5%増)。製造業の中では「繊維・日用品・化学」などの比率が高い。消費者向け電子商取引の市場規模は4兆3,910億円(27.1%増)で、構成比は憎報通信が27,1%と最も高く、大手通信販売を含む総合小売りが2Z5%と続く。衣料・アクセサリー小売業は1%。
素材米綿生産が減少繊研,〔07・5・14(4)〕
国際綿花評議会は、米綿の生産は滅少してい号狐世界の綿花消費は増加、この傾は当分続くとの見通しを明らかにした。米綿の生産は05/06年度2,390万俵・06/07年度は2,160万俵と滅少、07/08年度は2,OOO万俵と予測されている。生産の減少はエネルギー関係に需要が旺盛なトウモロコシ、大豆などの価格高騰に対し、綿花価格の上昇が小幅にとどまり「綿花からトウモロコシなどの生産への転換が進んでいる」のが主因だ。07~08年度の米綿作付け面積は「前年より21%滅となる計画」という。一方、世界消費は04/05年度に1億俵を突破し、05/06年度は1億1,590万俵と増加、06/07年度は1億2,190万俵と予想する。
加工ウールの新加工技術繊研,〔07・6・5(5)〕
森技術士事務所の森益一代表は、羊毛などのタンパク繊維に恒久的なプリーツを施す加工技術「アリストティール21」を開発し、特許を出願した。新薬剤はケラチンと反応し、繊維に安定的な架橋構造を作り、恒久的にセットする。ウールを改質したり、スケールをはく脱したりしないため、ウールの良さをそのまま残しながらブリーツをセットできる。薬剤は塩素やホルマリン、硫黄化合物を含まないのでにおいはなく、有害な排ガス、排水が出ない。また反応性が良く、廃液に薬品はほとんど残らない。この加工を施すと弾力性が高まるため、ストレッチ性が付与され、防しわ性も向上する。
アパレル成人女子の3次元体形とデザインのイメージ評価を用いた婦人服支援情報の描出(その1)(その2)増田智恵ほか,繊消誌,48(5),〔07・5〕p49~68
女性の体形をイメージ用語で5段階に表現し、この結果を主成分分析によって4つの主成分に絞り込んだ。これらの主成分を用いて6つのクラスターに分類した。次いで第2報において、パターン設計に資することを目的として、4つの主成分のイメージ表現を人体寸法で表現しようと試みた。主成分を目的変数、I次元人体寸法を説明変数とする重回帰分析を行い、3つの主成分については高い精度で予測できることを導いた。
流通世界の小売業06年度売上高日経MJ,〔07・5・21(4)〕
世界の雑貨・食料品小売チェーンの06年度売上高ランキングで・米ウォルマート・ストアーズの独走が続く一方、2番手グループが混戦模様となってきた。4位の英テスコが3位の独メトロとほぼ肩を並べたほか、日本のセプン&アイが上位5社入りを果たした。
クリーニング超臨界炭酸ガス機始動日本クリーニング,〔07・5・26(1)〕
炭酸ガスを温度31℃以上で73気圧以上に保つと、炭酸ガスは超臨界状態に達する。この状態で洗浄すると汚れは溶解除去され、洗浄後に常圧に戻すと炭酸ガスは気化する。したがってタンブル乾燥が必要ないので、衣類を傷めない。この溶剤は繊維や加工剤に損傷を与えず、機械的な作用も少ないので、絹や振袖など洗いにくい衣料を扱える。水や洗剤を使わないので、環境間題もない。料金は紳士スーツで8400円など。㈱オートランドリー(仙台)が東北大学新井教授らの協力を得て開発。新たにラヴァレックス・ドライ機の名で展開する。
消費洗溜乾燥機で「清潔」極める日経,〔07・5・24(29)〕/朝日,〔07・6・1(10)〕
洗濯乾燥機の売れ行きが好調である。消費者は除菌や脱臭機能など、付加価値を高めた製品を選ぶ傾向が強い。三洋電機の売れ筋の商品は、オゾンを活用し、風呂の水を除薗して再利用することで節水。洗浄とは別に、スーツや帽子を入れると、オゾン効果で除薗・消臭できる点も受けている。松下電器製はエアコンで使うヒートポンプを採用、水の温度を40℃にして消臭、60℃にして除菌できる。東芝CM製は湿水洗浄により洗浄力が高い。洗濯槽内に自動で温風を吹き込み、カビの繁殖を防ぐ縦型も発売する。梅雨の季節を控えて買い換えが一段と進む可能性がありそうだ。
クレームJlSだけでは不十分近代縫製,〔07・5・5(1)〕
クリーニング総合研究所が発表したレポートでは、「含金属染料と酸素系漂白剤によワイシャツの損傷事故」が報告されている。取り上げられている事例(紳士オーダーシャツ)は、白地に赤と青のストライプ、事故状況は一部赤色糸が消失、破れも生じている。ケアラベルでは「塩素サラシ不可」の表示がなされているが、クリーニング業者はこれに酸素系漂白剤を用いてしまった。現在の取り扱い表示では「塩素/サラシ」の項目はあるが、酸素系漂白剤の使用の可否を示す表示項目がない(ISOには表記あり)。この事例はクリーニング業者のミスとして処理されたが、メーカーは追加表記で「酸素系漂白剤を使わないで下さい」とのメッセージが必要になる。
品質管理浮上してきたウール品質間題繊研,〔07・5・24(1)〕
干ばつによる豪州羊毛の品質低下、日本国内市場の価格競争激化による納入価格・素材価格の低下による品質落ち、あるいは製造業の空洞化と流通の短縮化に伴った中間チェック機能の低下など複合的に重なり、ウールの品質問題が浮上している。