行政東京都、子供用衣類の安全確保へ日繊,〔07・3・28(1)〕
東京都は商品等の安全問題に関する協議会がまとめた報告書「子ども用衣類の安善確保について」の提言を基に、国や業界への要望、消費者への注意喚起など普及に乗り出すことにした。報告書は米英などは子供用衣類の安全規制を設け、反する衣類はリコールできる。その上で、安全基準の策定など7項目の提言を盛り込んでいる。
素材「ニットデニム」開発繊維ニュース,〔07・4・12(3)〕
テキスタイル商社のダックテキスタイルは、一見織物のデニムのような表情の「ニットデニム」をこのほど開発。キャリア、ミセスのジャケットやパンツなどを主要とに近く販売する。生地はニット編地のため、自然な「2ウェイストレッチ」性能が備わり、ソフトで動きやすいのが特徴である。また、先染めの糸を使っているため、洗い加工を施せば織物のデニム同様、適度な中古感や、今、主流のワンウォッシュなどのきれいめな濃色の製品に仕上げることができる。
加工天然原料で草木染め繊研,〔07・4・9(5)〕
染料、機能剤販売のオー・ジー(大阪市)は、濃いブラックなどの発色が可能な草木染め原料100%使いの新染料「フラカラー」を開発、アパレル、商社、SPA、量販店などへ提案を開始。通常、草木染めは綿や麻の濃色加工が難しいが、3年前から研究し、黒色ならログウッド抽出物100%にわずかな助剤を加えるだけで濃い発色を可能にした。あかね、丁子、桑、藍、ログウッドなど8種類あり、薄いパステルカラーから濃色まで表現可能。綿、羊毛、麻、レーヨン、ナイロンなどの繊維に染色できる。堅牢度、チーズ染色など一部の染色方法の難しさ、Tシャツ1枚分約500円という価格の制約などの課題を残している。
アパレル英国で日本製スーツ、物づくり技術に高い評価繊研,〔07・4・9(1)〕
サビルローに代表される英国で、日本製紳士スーツの販売が広がろうとしている。日本のメーカーと長年ライセンス契約を結んでいる英ブランドがその中心だ。日本の物作りが評価されたこともあるが、もともと英国には既成スーツを生産できる工場がほとんどないことや欧州でのコスト高などが影響している。英国だけでなく世界市場への製品輸出はわずかとはいえ自社工場をもつ日本のメーカーにとってはビジネス拡大のチャンスでもある。
流通首都圏06年SC開業状況日繊,〔07・4・4(1)〕
日本ショッピングセンター協会によると、06年に開業したショッピングセンター(SC)は全国で79施設。このうち首都圏では大型のものを中心に27施設がオープンした。11月には都市計画法が改正・施行され、大型集客施設の公害への出展が規制されるためとみられる。
クリーニング「ほつれ」メニュー化日本クリーニング,〔07・4・15(4)〕
(株)レッツリフォーム〈浜松〉は、衣類のほつれを次の8種類に分類し、分類別に明確なほつれ直しの料金を設定することを提案した。裾のほつれ、縫い目の糸切れ、糸引き、ボタン・スナップの付け直し、カギホックのほつれ、ニット製品の衿・袖のほつれ、キズ、プリント地やワッペンのはがれ。ほつれ直しの有料化は、本来必要なサービスであるとともに、本業への相乗効果が期待できる。同社では、ほつれ直しに必要な事項のマニュアル、補修針などの小道具や材料、販促資料などを用意している。
消費表示に従い正しい方法で洗濯を日本消費経済,〔07・3・12(7)〕
愛知県県民生活部県民生活課は、ウォッシャブルウール製品として、スラックス7銘柄(ウール100%5銘柄、ポリエステル根銘柄。価格3980円~7990円)を販売店で購入し洗濯テストを行った。表示と異なった方法で洗濯すると外観などに変化が生じるので、消費者へのアドバイスとしては、必ず中性洗剤を使用し、たたんでネットに入れて洗濯すること。また、乾燥機使用の可否を表示で確かめること。事業者への要望としては、ウール製品にふさわしい取り扱い絵表示をということと乾燥機使用の可否を表示することを要望する。
行事最近話題の合繊技術紹介講演会
期日:7月5日
場所:大阪科学技術センター
内容:06年の繊研合繊賞受賞作品を中心として、東レ、ユニチカ、丸井織物、東洋紡績、帝人ファイバー、一村産業の各社から紹介される。
主催者:日本繊維機械学界 電話06-6443-4691