行政厚労省、パート活躍度診断日経MJ,〔06・3・24(5)〕
厚生労働省は企業のパートの活躍度を診断するシステムを開発し、4月から専用サイトを設ける。正社員とパートの人数や仕事内容、人事評価の仕組み、賃金、福利厚生など自社の状況を入力すると、処遇の評価や改善に向けた助言、他社の効率的なパート活躍事例などを表示する。
規格関連洗濯絵表示改正へJISとISO整合化繊研,〔06・04・26(5)〕
経産省の諮問機関である日本工業標準調査会は06年度活動計画で繊維製品取り扱いJIS(日本工業規格)の国際規格との整合化に取り組む。繊維製品の洗濯表示(ケアラベル)のJISは家庭用品品質表示法の基準として活用されているが、欧州の洗濯方式を主体とした国際規格と整合していないため、ISO(国際標準化機構)規格の改正作業に取り組む。
素材スパンデックスで黄変削減日繊,〔06・3・14(1)〕
旭化成せんいはこのほど、スパンデックス「ロイカ」の新素材「ロイカFW」を開発した。独自のポリマー設計で様々な汚染物質による黄変を軽減する機能を持たせた。スパンデックス混の繊維品は、空気や水、光に含まれるさまざまな汚染物質によって、加工から販売、使用中に生地が黄変する場合があり、特に淡色の多いインナーでは問題となっていた。ロイカFWはポリマー技術を駆使することで、黄変のもとである空気中のNOxガス、水道中の金属イオン、紫外線などの影響を受けにくくした。糸、生地でそれぞれJISに基づく物性評価を行っており、従来糸に比べてNOxガスに対する黄変の度合いを5分の1程度に抑制。塩素・金属イオン、紫外線でも2分の1から4分の1程度、黄変を起こりにくくした。
加工洗い加工逆に脱色繊研,〔06・3・24(4)〕
洗い加工で脱色したジーンズやカラーパンツは擦れた凸部が白く色落ちするのが普通であるが、豊和はこれとは逆に、凹部がお色落ちする洗い加工を開発した。塩素などを使う脱色方法とは異なり、オゾンを生地にぶつけて脱色する独自開発の「エアーウォッシュ」技術と薬剤との組み合わせによって商品化した。「逆ケミカル加工」(特許申請中)と名づけて、主販路のデニム用途はもちろん、カラー物の提案も強化する。
アパレル3つの次世代制服提案繊維ニュース〔06・3・14(4)〕
倉敷ファッションセンターは、2005年度岡山県特定中小企業集積活性化促進事業として取り組んできた「新しい時代に求められる次世代ユニフォーム」を発表した。同センターは2000年度からユニフォームのサイズや体型の研究開発に取り組み、今年度は過去5年間の集大成として①カジュアルサービスユニフォーム②年代別体型へのフィット性の高いレディースユニフォーム③快適性・機能性を追求したユニフォーム、の3つに分けて、デザイナーやMDの専門家を講師に新製品開発講習会を開いてきた。これらの開発ユニフォームは同センターのホームページに公開している。
流通不振衣料、PBで巻き返し日経〔06・3・25(13)〕
大手スーパーが衣料品部門の強化に動き始めた。イオンは2009年2月末日までに総合スーパー(GMS)のほぼ半分の120店を改装し、ファッション性を高めた独自の衣料品を発売する。現在は肌着など実用衣料に限られているPB商品の比率を40%程度に高める。イトーヨーカ堂はファッション性を高めたPB衣料品を発売したが、独自商品の比率を5割まで高める。ダイエーは直営の衣料品売り場を縮小し、ファーストリテイリングなど競争力の高い専業チェーンをテナントとして導入する計画だ。まちづくり3法の改正で郊外出店が難しくなるため、各社は不振の衣料品部門を強化して既存店の収益改善を図る。
クリーニングシーツの品質検査装置日本クリーニング〔06・3・15(8)〕
リネン機器メーカーの〈株〉プレックスは、シーツ検査装置(ウルトラアイ・Master)を発売した。この装置は、高精度カメラでシーツに付着した汚れ及び破れを検出する。汚れの濃さや大きさは細かく設定できるようになり、設定値を超えた位置をモニターに表示する。またモニターには検査状況をリアルタイムに映し出す。シーツの周辺部にある社名や縁縫いをマスキングする機能が備えられた。また設定を変更して、何度でも再検査できる。裏面検査装置リバースユニットと組み合わせると、これまで行うことができなかったテーブルクロス、ピロケースなどの裏面検査ができる。
消費高級機種から売れている 雨も花粉も大丈夫! 洗濯乾燥機消費と生活,No268,〔06・3・4〕p60~61
洗濯機の年間需要は450万台前後。その四分の一、約120万台を洗濯乾燥機が占める。最新の洗濯乾燥機は、洗浄力や乾燥能力、洗濯乾燥時間のスピードアップを図るとともに節水や乾燥時にあかる電気代の低減などの改善に力を注いでいる。洗濯機を選ぶ時のポイントとなるのは、第一に設置サイズ.洗濯容量や乾燥容量は家族数、洗濯量、頻度にもよるが、少人数家族でも毛布などを洗いたい人は、容量の大きいのを選ぶ。乾燥機能、毎日使用は電気代がかさむので、仕上げ乾燥のみ、天火干しと組み合わせるとよい。
品質管理ブランド偽物防止の新システム開発繊研,〔06・4・7(4)〕
服飾資材の製造卸オクイ(大阪市)は、音声などを組み込んで偽者を防止するブランド表示物「DS(ドットセキュリティ)システム」を開発した。同システムは紙、織物のネームやタグにブランド名を印字する時に特殊なインクを使って肉眼では確認できない情報を印刷。印刷後、専用スキャナでスキャンすると本物であればその情報にリンクしたコンテンツが再生され、真贋(真贋)をその場で確認できる。その情報を保持していれば税関や小売店頭で簡単に検査できる。スキャナはパソコンとつなぐタイプは数千円、単独で使用できるタイプは数万円。安価に高度なセキュリティを保証する。