行政経産省が支援日経,[05・5・7(5)]
経済産業省は高い技術力がある繊維メーカーを支援するため、繊維メーカーとデザイナー、販売会社の連携支援に乗り出す。優れた素材でデザイナーが洋服をつくり、アパレル業者が世界に売り出すことを狙って、まず6月上旬に経産省主導で三者を引き合わせる展示会を開く。安価な中国製品が流通し、多くの中小メーカーが苦境に陥っているが、布の織り方や品質で有力な企業も多い。一方で若いデザイナーはこのような素材を使う機会が少ない。このため「クリエーション・ビジネス・フォーラム」と呼ぶ展示会を立ち上げ、布の質やデザインに独自性のある商品を売り出そうというもの。
規格関連JIS L 1093繊維製品の縫目強さ試験方法標準化ジヤーナル,35[05・4]p60
この規格は、繊維製品の縫目強さの試験方法について規定したものであり、主な改正点は、次のとおりである。試験片の大きさ、試験片のつかみ間隔、試験片の引っ張り強度について、ISOとの整合を図った。
素材06春夏テキスタイルキーワード繊研,[05・ 4 ・12(1)]
より軽く、 より自然に―繊研新聞社のアンケート調査結果によると、06年春夏のテキスタイル・キーワードは「ナチュラル」が1位になった。01~ 02年秋冬から首位を維持していた「上質・高級感」と入れ替わり、前回まで全く挙がっていなかったキーワードが浮上した。軽さや柔らかさなどと合わせて、やすらぎや心地よさへの欲求の強さがうかがえる。その他のキーワードとして、光沢、透明感、手仕事風、薄地、麻、その他後加工がある。同調査は年に2回、大手素材メーカーやテキスタイル産地企業、服地コンバーターなどの協力で実施しているもの。
加工洗濯で色落ちしにくい新染料を発売繊研,[05・4・21(5)]
チバ・スペシャルティ・ケミカルズは、あらゆる洗濯温度で高い堅ろう度を持つポリエステル用分散染料「チバ・テラシール・WW」の日本での販売を本格化した。スポーツや作業着など洗濯回数の多い衣料品で、鮮やかな色を長く保てる。染色可能な素材は、レギュラー糸からマイクロファイバー、ポリウレタン混、綿混、搬水、防水、UV(紫外線)カット、防炎など機能加工を施した素材でも高い堅ろう度を保持できる。開発にあたり、日欧米の政府・企業の評価方法・基準を調べ、すべての条件をクリアできるようにした。
アパレル“シーズン”が崩れる、求められる婦人服MD改革繊研,[05・4・25(1)]
“シーズン”の概念が崩れている。消費者の買い方が大きく変化、「寒いからウール」などという志向は薄れ、ノースリープは年間を通じて売れる定番商品となった。四季に沿った従来のシーズンMDでは通用しなくなっている。こうした中、大手アパレル企業は従来の業界常識と消費者ニーズのズレを解消するため、婦人服を中心に、MD改革に取り組み始めた。
流通ICタグ導入に2つの壁繊研, [05・3・21(4)]
米国と違い最大のICタグ需要が考えられる流通業で、日本での導入には2つの壁があるという。1つはどこがコスト負担するかである。商品にRFIDを付ける作業やそのものを供給側かメーカーか負担先が決まっていない。もうひとつはプライバシー問題で、RFIDの持つ無線発信機能を使うことで、店内や店外を商品の動きを追跡でき、個人のプライバシー侵害の可能性が出てくる。これらの動向を流通業、IT企業が見守っている。
流通全国に広がるセレブカジュアル、波に乗る109系繊研,[05・5・2(3)]
グラマラス、セレブをキーワードにショップ集積した売り場が、全国のファッションビルに広がっている。エレガンス系ブランドの盛り上がりが一段落し、代わってセレブカジュアルが若い女性のトレンドをリードしているからだ。昨年は話題の中心が関西の新ブランドや新業態、大手アパレルの新ブランドなどだったが、ここへ来て、主役が渋谷109に旗艦店を持つ“まるきゅう系”になったことも見逃せない。
消費肌着の吸水性たしかな日,[05・5]p40~41
千葉県消費者センターは、26銘柄の肌着について03年4月~04年3月までの期間、表示の状況や生地の吸水性、乾燥性、洗濯による寸法の変化について、テストした。バイレック法による吸水速度のテストの結果、銘柄によって大きな違いが見られた。その要因は、素材の違いのほかに、編み方、繊維のより方、樹脂加工の有無などが複合的にかかわり合っているものと考えられる。吸水量は綿100%の方が化学繊維を含むものより大きい。しかし、乾燥時間は化学繊維混紡品のほうが綿100%より短い。吸水性を重視するなら綿素材のものを、乾燥性を重視するなら化学繊維を多く使用した製品を選ぶとよい。また、収縮を防ぐには縦横に形を整えて千すとよい。
品質管理繊維製品の変色原因と対策東京都産業労働局発行,テクノ東京21,144[05・3]
都立産業技術研究所に寄せられた変色事故のうち、糸に起因するもの、編織に起因するもの、縫製に起因するもの、染色・仕上げに起因するものなど製造工程に関わる事例の概説。これら変色事故の対策としては、原因を解析して技術情報を企画・製造などの工程にフイードバックすることが大切であり、その結果、事故防止と品質向上に資することができる。しかし、最近では製品の輸入が圧倒的で、製造部門の多くを海外に依存しているため、技術情報のフイードバックをどのように進めるかが新たな課題となっている。当研究所では各種顕微鏡による繊維製品のクレーム解析の依頼試験や技術相談を受け付けている。また、クレーム解析試験方法並びにクレーム事例に関するホームページを設けている。
その他知的財産権で特集日繊,[05・3・30(5~11)]
繊維ファッション業界の知的財産政策に関する課題を探っている。不正商品押収ではここ5年間で5倍になり、その8割が偽ブランド品であり、防御としては商標登録が有効としている。
行事繊維基礎講座I(だれでも分かる繊維の製造、加工、評価まで)
①6月29日
②キャンパスプラザ京都
③繊維とは、天然繊維および合成繊維、染色・仕上げ加工・機能加工、紡糸・延伸、糸加工および布、評価計測・感覚計測、他
④繊維学会 03-3441‐5627