行政衣類輸入22年数量で前年比3.1%増加、19年以来の100万トン超繊研,〔23・2・15(4)〕
日本繊維輸入合が財務省貿易統計を基にまとめた衣類輸入状況(速報値)によると、22年間の輸入量は数量ベースで前年比3.1%増の100万2,616トンだった。金額は大きく円安に振れた為替の影響で26.7%増。中国からの輸入は年間を通じて伸び悩んだが、ベトナムやバングラデシュ、カンボジア、ミャンマーからの数量の増加が全体を押し上げた。
素材オーガニック綿の認証創設繊維ニュース,〔23・2・7(7)〕
ニッセンケン品質評価センターなどが加盟する「エコテックス」国際共同体は、「エコテックスオーガニックコットン」認証を創設する。4 月からサンプル原料のDNA定性分析などを開始する予定。これによってオーガニックコットン製繊維製品に信頼性の高いラベル表示が可能になる。製品に遺伝子組み換えコットンが含まれているか否かを確認するDNA定性分析に加え、第二段階の定量分析で遺伝子組み換えコットンの含有割合を確認する。
アパレル3 D・CGで生地から製品まで一貫提案繊研,〔23・2・15(6)〕
テキスタイルコンバーターのサンウェルは、大妻女子大学の学生が運営する「マール・トウキョウ」と3 D・CGを活用したものづくりを始めた。アパレル業界を志す若い人材と取り組むことで、アパレル業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させる狙いだ。手元に実サンプルはなくアバターが映る大きなディスプレーでイメージをすり合わせる。
アパレルSDGsを意識し自社ブランドや新たな取り組み-TKF「トウキョウ・ニット」繊研,〔23・2・24(4)〕
東京ニットファッション工業組合(TKF)は2 月22、23日、東京・渋谷ヒカリエでクロスオーバーエキシビションを開いた。22年度の産地ブランディング事業「トウキョウ・ニット」の集大成と位置付け、認証企業35社が「未来に問いかけるものづくり」をテーマに、SDGsを意識して作った製品や新たな取り組みを訴求した。
流通価格×機能+カジュアル繊研,〔23・1・6(1)〕
作業服やユニフォームを扱う専門店で、カジュアルウェアなどを提案する新たな店作りが目立ってきた。機能性のある商品を買いやすい価格で品揃えできる本来の強みを生かし、仕事着だけでなく、日常でも楽しめる服をプラスしている。既存客の新たなニーズをつかみ、新規客の獲得も進む。
消費国内企業のNFT活用広がる繊研,〔23・1・20(1)
NFT(非代替性トークン)がファッションビジネスとの連携を通じて広がろうとしている。紐づけたデジタルアートを衣服に落とし込んでみたり、来店促進に使うなど既存事業での活用事例が増えてきた。例として素材・製品メーカーがNFT付きデジタルアートをニット製品としてアレンジしながら表現するプロジェクトを立ち上げ、渋谷パルコアート展に展示、好評を得た。展示したアート作品とニット製品のセット販売も検討している。
健康・快適性かゆみ対策インナーを販売繊研,〔23・2・6(6)〕
ファクトリエは、気がついてはいるが諦めている課題を解決する新規事業「かかりつけ衣」を始動する。第1 弾の「かゆみ対策インナー」は、メリノウール100%に柔らかく仕上げる加工をした生地を使用し、縫製は縫い目が当たらないフラットシーマ仕様とした。超乾燥肌の人などにも満足度が高い。
品質管理日本繊維製品消費科学会 サステイナブル委員会始動繊研,〔23・2・22(3)〕
日本繊維製品消費科学会はサステイナブルファッション研究員会を立ち上げ、産官学の連携でサステイナブルファッション教育・研究・推進に取り組む。活動の柱はアパレル企業や関連団体、関係省庁などからの情報収集、サステイナブル素材や商品の調査、海外の法整備や企業の取り組み、消費者行動の調査、定期的なセミナーや講演会の開催。
その他3 Dモデリングできる人材教育繊研,〔23・1・17(2)〕
文化服装学院は24年度、バーチャル空間でファッションをクリエイトできる人材の育成を目指し「バーチャルファッションコース」(仮称)を新設する。実際に服が作れ、製品化の流れも理解し、主に3 D・CGソフトウエア「CLO」を使って3 Dモデリングができる人材の育成を目指す。