行政経産省繊維課、補正・16年度予算繊研,〔16・1・12(2)〕
経済産業省製造産業局繊維課は、15年度補正予算と16年度当初予算を活用して海外展開や設備投資を支援していく。「ものづくりサプライチェーンFS支援事業」で繊維課が十数年ぶりとなる単独予算を確保した。
行政衣料輸入15年直近10年で最低繊研,〔16・2・16(1,3)〕
財務省貿易統計局の貿易統計による衣類輸入15年は、重量ベースで100万トンを確保したが、減少幅が4%減となった。中国の9%減が目立つ。金額(円)では、円安定着もあり5%増となった。16年秋冬は深刻な店頭不振に陥り、16年も輸入量の拡大は見込みにくい。
規格関連日本提案のISO規格 繊維で発行相次ぐ繊研,〔16・1・7(3)〕
ISO(国際標準化機構)の繊維技術委員会(TC38)で日本提案の規格の発行が相次いでいる。15年に4件が発行し、4件が発行待ちとなっている。08年に日本と中国が幹事国を引き受けてから日本提案の規格が増加。日本が得意とする機能性繊維の評価方法に加え、ここ数年はオンリーワンの技術を手案する例も増え、標準化を活用したビジネス領域拡大の取り組みが活発になっている。
アパレル苦境のアパレル 「日本製」回帰多難な反抗日経MJ,〔16・1・8(1)〕
アパレル各社が「メード・イン・ジャパン」をうたった商品を相次ぎ投入している。商品のこだわりや品質の良さをアピールするが、その基準は曖昧だ。生産コストの安い海外に拠点を移した結果、国内産の市場シェアはいまや3%。インバウンドの追い風があるものの、小さくなりすぎた市場での戦いに、業界の苦しい実情が上がる。
流通有力店が日本の若手ブランド買い付け繊研,〔16・1・21(1)〕
今春、セレクトショップや百貨店自主編集売場で、日本の新進ブランドを導入する動きが目立つ。円安でコンテンポラリーゾーンの海外ブランドも割高に感じられることが背景。同時に、ノームコアブームを経てファッション消費に停滞感が漂うなか、新しい芽を見つけ出そうというムードが急速に広がっている。
流通FB業界のICタグ活用繊研,〔16・2・5(3)〕
ファッション小売業の間にICタグの導入が一段と進みそうだ。コストがネックで導入に踏み切れない企業が少なくないが、棚卸などの業務で日常的な作業の効率を改善した先行企業の事例が広く知られるようになったため。
流通退職シニアつなぎ留め、紳士服チェーン日経MJ,〔16・2・5(9)〕
紳士服チェーン各社がシニア向けの品ぞろえを強化している。主要顧客の団塊世代は退職でスーツの着用機会の減少が懸念されている。シニア向けカジュアル衣料を投入することで顧客をつなぎとめる。
品質管理カシミヤ検査法、DNA法繊研,〔16・2・18(3)〕
経済産業省などが進めてきた「カシミヤ繊維の試験法に関する標準化」プロジェクトの成果を受け、DNA解析によってカシミヤ、ヤク、羊毛の各繊維を正確に認識する試験法が国際標準規格(ISO18074)として採用された。
その他世界の工場 離れる農民工朝日,〔16・1・21(12)〕
中国経済が減速するなか、「世界の工場」と言われた中国南部広東省の「珠江デルタ」で異変が起きている。消費が伸び悩む中、東莞で昨年約500社が倒産、新たに進出する企業もあるが組立や縫製等労働集約型は低迷している。工場は人件費の低い東南アジアのほか、かつては輸送の不便さがネックだった内陸部も環境整備されたころにより移転の動きがある。東莞の工場側は賃上げ等を行うも、地元に働き口ができた農村出身の労働者「農民工」が集まらない状況となっている。
その他服飾系専門学校、新学科・コース開設相次ぐ繊研,〔16・1・22(1)〕
服飾系専門学校で16年度、新しい学科やコースを開設する動きが目立つ。全国的に入学者の減少傾向が続いているため、学生の嗜好の変化に応じて学校の魅力を高め、入学者を確保し、就職対策を強化するのが狙い。服作りだけでなく、多様なファッションについて、専門的に企画から生産、販促や販売などまで一貫して学べる学科やコースが増えているのが特徴だ。
その他減速中国、賃金は上昇続く日経,〔16・2・2(7)〕
中国で景気減速にもかかわらず、賃金の上昇が続いている。1月までの4カ月間で、10の省や直轄市が最低賃金を最大で3割引き上げた。労働力人口の減少で働き手が不足しているうえ、中央政府が国内の不満を抑えようと地方政府に賃上げを迫っているためだ。8日の春節に伴う大型連休のあとには、賃金上昇に一段と弾みがつくとの見方も出ている。