行政アパレル卸・小売り共通システム-経産省日経,〔08・2・13(5)〕
経済産業省はアパレルや生鮮食品の分野で、卸売りと小売りを高速インターネットで結んだ共通の取引システムを実用化する。企業ごとに使用ソフトや要求するデータなどがばらばらになっている受発注システムを標準化し、企業の開発費を抑えるのが狙い。電子化を進めることで紙の伝票の量も大幅に削減できる。
素材09年春夏PV、目立つ日本の環境素材繊研,〔08・3・3(5)〕
パリで開かれたテキスタイル見本市プルミエール・ヴィジョン(PV)で、地球環境に配慮した素材の豊富さで群を抜いた日本。「エコの意識は確実に高まっている」と多くが口を揃えるが、「ファッション性を備えなければ売れない」現状が浮き彫りになった。販売で勢いがあるのは、オーガニック綿。クロキはオーガニック綿のデニムが欧米向けで伸び、全体に占める比率が今年度20~30%に高まった。大正紡績の120番単糸によるハイゲージのジャージーが評価された。東レのセルロースを溶融紡糸した「フォレッセ」などに関心が強いが、「素材が良くないと選ばれない」と改めて実感した。
加工和紙で作るうろこ模様繊研,〔08・01・16(4)〕
久山染工は08~09年秋冬に向けて、和紙でうろこを表現したフェイクレザーを提案。フェイクレザーは、ウール・ボイルに特殊な樹脂をコーティングし、熱をかけて、和紙とウールを固着させた。その後、洗いをかけ、樹脂の付いていない部分のみ和紙をはがし落とす。縮絨をかけると和紙の重なりと膨らみが生まれ、うろこ状の模様と立体感が出る。ヤングのメンズブランドから引合があり、靴やかばん向けにも提案。
アパレル子供服に安全基準日経,〔08・2・28(23)〕
子供服が遊具などに絡まる事故が相次いでいることを受け、メーカー約60社が加盟する全日本婦人子供服工業組合連合会は安全基準のガイドラインをまとめる。「遊具に挟まないようフードのひもを短くする」などフードやボタン、ファスナーなど約10箇所について基準を示す。ただ業界内には「デザインが損なわれる」などと反発する声もあり、行政も対応を決めかねている。
流通百貨店、都心に大型投資繊研,〔08・3・6(5)〕
繊研新聞社が実施した第39回「全国百貨店改装・増床調査」によると、今春夏は昨秋冬を9店上回る81店が改装する。5億円以上を投資する大型改装は11店。大型改装は一時的に減ったが、今後、全館規模の改装・増床を予定している都心の大型店も多く、業態を超えて競合が激化する厳しい環境下で、百貨店は引き続き改装に積極投資するとみられる。
クリーニング百貨店の品質管理と衣料品クレーム(事故事例編)技術情報,37(11)〔08・2〕p2~5
(株)高島屋について、クリーニングに関係した事故事例を調べた。07年上期の苦情内容の申し出は、色が35.7%、外観が22.3%、損傷が21.7%、形態変化が10.1%であった。色に関する苦情は、変退色、脱色、白化、黄変、色泣き、汚染であった。アイテム別では、スカート、パンツ、スラックスなどのボトムが多く、続いてシャツ、カットソー、ジャケット、セーターであった。次いで5件の事例について、表示、申し出内容、試験結果を写真入で解説した。
消費制服からエコバッグ日経,〔08・2・20(12)〕
サークルKサンクスは6月に6,100店でユニホームを刷新するのを機に販売員が着用したユニホームを回収。エコバッグに再加工して店頭で無料配布する。コンビニエンスストアーでは初の試み。店舗から出る廃棄物を店舗に戻す循環を築くとともに、レジ袋の使用量削減を狙う。衣類のリサイクルなどを手がけるエコログ・リサイクリング・ジャパン(広島県福山市)に委託し、ユニホームから戻した繊維を利用してエコバッグ約25万枚作る。新ユニホームもペットボトルを再生した素材を利用する。
その他カンボジアは「チャイナ・プラスワン」の有力候補繊研,〔08・02・05(5)〕
カンボジア政府は縫製業を観光業に並ぶ重点強化産業に位置づけ、今後4~5年以内に工場数を倍増させる。同国の元工業相で現日本大使も「チャイナ・プラスワン」の有力候補として、投資誘致や対日輸出強化に取り組んでいる。
行事NACS東日本支部主催TES受験講座
(1) 4月27日、5月11日・25日、6月8日・22日・29日(計6日)
(2) 5月25日のみ中大駿河台記念館それ以外は麻布研修センター霞会館
(3) 基礎知識(繊維一般、製造と品質、流通と消費)、事例・論文の講義と演習
(4) NACS東日本支部研修佐藤kenshu@soleil.ocn.ne.jp あるいは東日本支部事務局FAX03-3718-4718