行政2001年のアパレル輸入-2年連続30億点越す繊研、[02/02/21(1)]
2001年のアパレル輸入は、数量が31億4001万1千点で前年比2%増にとどまった。過去最高を記録した昨年とほぼ横並びの水準となり、増勢の続いていたアパレル輸入は天井感が出始めている。中国への輸入依存度はさらに高まり、全世界からの輸入に占める中国のシェアは前年より1.8ポイント上昇し、87.3%となった。財務省貿易統計の速報値に基づく昨年のアパレル輸入は、数量が前年に引き続き30億点を突破した。数量面で9割近いシェアに達した中国からの輸入は金額面で8割を占める。中国への一極集中の構図は、その他の国・地域からの輸入の減少傾向を見ても明らかである。韓国、香港は数量、金額ともに2ケタ減となっており、イタリアを除く各国からの輸入は軒並み数量を減らしている。
素材トウモロコシで衣料品やタオル日経、[02/01/27(7)]
カネボウ合繊は生分解性繊維事業で、衣料品やタオル類といった最終製品のj販売に乗り出す。生分解性繊維はトウモロコシでんぷんを発酵してできたポリ乳酸を原料に使ったもので、同社では1994年に「ラクトロン」の商品名で開発し、現在はアパレルやバッグメーカーなどに繊維を供給している。生分解性繊維は原料樹脂不足のため、普及が遅れていたが米国の穀物と化学の協同出資会社が昨年末に大型プラントを新設し、カネボウ合繊向けの樹脂供給量も増える見通しとなった。カネボウ合繊では2月にタオルや水切りネットなど4品目を、4月からはシャツ、肌着、靴下、寝具類など品揃えを増やして本格販売を始める。
アパレルちょっと「差の付く」紳士服日経、[02/02/05(27)]
大手百貨店が生地の産地や縫製、顧客の好みなどにこだわりながら比較的価格を抑えた紳士服の販売に力を入れている。阪急百貨店が梅田本店で販売するスーツは顧客が好きな裏地やボタンを選べる。裏地を縫いつける糸の色も9色をそろえ、ポケットの形も選べる。中心価格は4万9千~5万9千円で、国内で加工し10日ほどで仕上げる。大丸の紳士服はイタリアの高級生地を採用し、縫製にも手間をかけている。7万9千~8万6千円と値は張るが、大手メーカーの同様の製品よりは、4割ほど安いという。紳士服の低価格化が進むなか、スーツでちょっとしたおしゃれを楽しみたい男性の需要を掘り起こす。
流通中古販売、イメージ新に日経流通、[02/02/14(3)]
衣料品やスポーツ用品、パソコンなどの消費者向け中古市場がすそ野を広げている。明るい店づくり、値決め基準を明確にするなどイメージを一新することで消費者の心をつかんでいる。衣料品では中古着物店たんす長、イトーヨーカ堂、日本リサイクルショップ協同組合が紹介され、2月に始まった仮想商店街「楽天市場」でも売買が活発になっているという。
消費中国消費者の購買行動S.Y.Hiu, etc.,J. of consumer affairs, 5(2),[01・Winter]P326-345
中国の消費者は、衣服などの購入をどんな基準で行なうのかを調べた。調査法は既知のSIR尺度を用い、387名の中国南部の各階層を調査対象とした。8項目のデータには因子分析を行い、7因子すなわち完全性、ファッション性、遊び、価格志向、その他などを抽出した。さらにクラスター分析を行い、消費者がトレンディで完璧主義のグループ、伝統的で実用的なグループ、混合型のグループに分かれることを導いた。アメリカ人の購買行動と比較し、中国の文化を反映した結果であると結んでいる。